【大人のTVプレビュー】 ◇鉄道伝説「国鉄183系電車～鉄道百年改革の切り札～」＜BSフジ、26日深夜24時30分～＞ 鉄道開業100年の年である昭和47（1972）年7月、房総東線（現外房線）が電化されたことで、房総半島を一周する鉄道の電化が完成した。そこで、ディーゼル動車の急行は電車化され、特急形電車である「国鉄183系」電車が登場した。 183系は、当時の最先端の鉄道技術と設計により、快適な乗り心地と優れた性能を発揮。鉄道旅行そのものを楽しむための、旅のパートナーになることが期待された。その誕生によって、レジャー用近距離特急電車の時代の幕が開けたといえる。夕刊フジの読者層にとってもなじみのある車両と言ってもいいだろう。 記者が小学生のころ、エル特急やブルートレインがブームになった。エル特急は在来線の特急列車、ブルートレインは青い車両の寝台列車ということは言うまでもない。183系も、そうした列車の写真でよくみるおなじみの車両だった。 当時は、トレーディングカードならぬスタンプカードが子供たちの間では人気で、ウルトラ怪獣やライダー怪人、大相撲力士など数々あったが、ブルトレやエル特急のカードもあった。記者も結構買ったものだ。 筆箱や下敷きといった学用品にもブルトレがプリントされていた。特にヘッドマークはシールカードなどもあり、みんながこぞって集めたものだ。そうしたブームを支えた車両が183系だったわけだ。 記者は、そこまでガチの〝鉄ちゃん〟だったわけではなく、今となってはもはや記憶もうろ覚えではあるが、やはり友達にならって、列車の名をあれやこれやと覚えた。 なので、今でも183系の写真を見ると、なんだか郷愁にかられてしまう。正直、私鉄の強い関西で育った記者にとって国鉄（JR）はさほどなじみがないが、それでも懐かしく思うのだから、首都圏近郊の人からするとなおさらなんだろう。　（F）