「消費税15%超えも」 石破茂新総裁誕生でマーケットは即反応…ウラには財務省思惑での増税懸念
9月27日に自民党総裁選が行われ、決選投票で石破氏が高市氏を破って新総裁に選出された。総裁選は5回目の挑戦で初めて勝利することとなった。10月1日の臨時国会で首相に選出される予定だ。 【写真あり】進次郎&滝川クリステル 夜の散歩で愛犬オシッコ放置の一部始終 総裁選の結果は、経済にも大きな影響が出た。 積極財政派で“日銀の利上げはアホ”と言い放った高市氏がリードしたことで、勝利を織り込み、27日(金)の日経平均株価の終値は+2.32%も上昇。しかし15時を過ぎたあとに緊縮財政派の石破氏が勝利すると、日経平均先物は瞬く間に4%ほど下落するなど、マーケットは即反応した。 ◆なぜ“増税”政策に舵を切る? 「石破氏は金融所得課税を見直すと言及していた。現在は株を売却したとき、所得に関係なく一律で20%の課税で済みますが、石破氏はここを増税しようとしている。要するに株や配当で大儲けしているお金持ちでも20%の納税で済むため、負担が少なかった。これを増税しようとしているので、株式市場は冷え込む可能性があり一気に売られたという構図です。さらに法人税、所得税の一部増税も示唆しており、国民の負担はさらに上がる可能性が高い。一方で“経済的に余裕があるところから取る”という姿勢は低所得者層からは歓迎されるかもしれません」(全国紙記者) 元大蔵・財務官僚の高橋洋一氏は、総裁選前の24日に自身のユーチューブチャンネルに 『立民代表に野田佳彦 これで石破なら消費税15%! してやったりの財務省 暗黒時代再来か!?』 という動画を公開。民主党政権時代に財務副大臣を務めた野田氏は、財務省に言いくるめられ、2回の消費増税を“セット”したという。その野田氏が立憲民主党の党首になったということと、この上に石破氏が新総裁になれば 「消費税は15%、さらにそれ以上を狙うだろう」 と断言している。 実際、石破氏が新総裁になってからXでは 《消費税15》 《金融所得課税》 《ブラックマンデー》 などという、“石破政権”を悲観するトレンドワードがずらりと並んだのだ。 ◆小泉陣営に加えて旧岸田派が協力 「一方で、石破さんは元々国民的な人気は高く、待望の人物が総理大臣になったという声もあります。高市さんは保守層には人気がありますが、靖国神社参拝などもするため、中国や韓国の反発は必至。さらに高市さんの推薦には、いわゆる“裏金議員”が13人名前を連ねていたことも敗因の1つでしょう。次期衆院選で勝利するためには、派閥政治からの脱却以外に、裏金問題のイメージ払しょくが絶対的な課題です。高市さんでは“衆院選で勝てない”とみた議員が多かったため、決選投票で敗北した。3位となった小泉氏の陣営に加えて旧岸田派が、合わせて100票以上を石破さんに入れたことが大きかったとみられています」(テレビ局政治部記者) 石破首相が誕生は自民党として追い風となるのか。それとも緊縮財政により経済が悪化の一途を辿り、再び日本は不景気となるのか……。
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