魚のつかみ取りに大興奮 大漁まつりにぎわう 瀬戸内町
瀬戸内漁業集落主催の鮮魚即売会「第17回せとうち大漁まつり」が10日、瀬戸内町古仁屋の同漁業協同組敷地内であった。あいにくの雨に見舞われたが、町内外から新鮮な魚などを買い求める多くの人でにぎっわった。 同まつりは、地産地消や魚の消費拡大、漁協の活性化などを目的に毎秋開催されている。恒例のキハダマグロの解体ショーには水揚げされたばかりの25キロの〝大物〟が登場。見事な包丁さばきに来場者から大きな拍手が湧いたほか、落とされたカマを懸けたじゃんけん大会ではため息や歓声が起こり、熱気に包まれた。 即売コーナーには、旬の魚やイセエビ、ソデイカをはじめ、島ならではのマベガイ(貝柱)など約400キロが並び、1時間足らずで完売。青年部や女性部らによるグルメコーナーにも長蛇の列ができ、毎年人気のエビ汁200食もすべて売り切れた。 また、魚(カンパチ)のつかみ取りコーナーは、今晩の食卓が左右されるとあって、子どもも大人も大盛り上がり。奄美市から参加した児童は「毎年参加してるけど初めは魚が触れなかった。昨年やっとつかめて2年連続でゲット」「今年の魚は生きがよくて速かった。取れてうれしい」と笑顔。その他、購入者を対象に海産物の加工品などが当たる抽選会も行われた。 同漁業集落の池田一平代表(63)は「しけの中でも漁師らが魚などを準備し、毎年楽しみにしてくださっている人や子どもたちの笑顔が見られて安心した。来年以降も続けていきたい」と話した。
奄美の南海日日新聞