都内の中高生も感動 オリジナル演劇「園原のははき木」を上演【長野県・東京都】
オリジナル演劇「園原のははき木~源氏物語 帚木(ははきぎ)~空蝉(うつせみ)の巻」がこのほど、東京都港区にある私立の中高一貫校「普連土(ふれんど)学園」で上演され、生徒と保護者、卒業生が鑑賞した。 普連土学園は「園原のははき木」をプロデュースする南信州アートラボの代表で俳優の野口千英子さんの母校。卒業生講演の講師を昨年務めた際「源氏物語ゆかりの園原を全国の人に再び知ってもらいたい」と話したところ、恩師だった校長から同校での上演を勧められた。 1部は中1~高2約700人向けの芸術鑑賞、2部は保護者と卒業生向けとし、長野県飯田下伊那地域と縁のない若者にも帚木と阿智村の園原、源氏物語の関係が分かりやすく伝わる「令和六年版」を上演した。 生徒たちは仕込みの段階から上演内容に興味を示し、本番でも逢瀬の場面などの見せ場で歓声を上げるなど、素直な反応を見せて野口さんら関係者を喜ばせた。 アンケートでは「帚木のことは知らなかったけれど、実際に見てみたい」「人形が生きているみたいでびっくりした」「夢の中にいるみたいだった」といった感想が寄せられた。 野口さんは「後輩たちに作品を通じて演劇、ダンス、書、人形芝居といったさまざまな世界を見せてあげることができ、新鮮な感動と興奮が伝わってきた。南信州の敬愛するアーティスト、信頼するスタッフとともに母校で上演することは自分にとっても感慨深く、とても幸せな気分を味わえた」と振り返った。 「園原のははき木」は来年、阿智村で再上演する計画がある。