あのスローが…日韓戦1点差負けで逃した五輪切符 「おりひめジャパン」最年少21歳、最終予選前に「教訓を生かし成長できた」
日本ハンドボール協会は1日、パリ五輪世界最終予選(11~14日、ハンガリー)に臨む女子日本代表(おりひめジャパン)のメンバー20人を発表し、2021年東京五輪代表のGK亀谷さくら(37)=ブザンソン=やLB佐々木春乃(29)=ドルトムント=らが入った。最年少は21歳のRB石川空=大分市出身=とRW吉野珊珠(いずれも大体大)が選ばれた。 ■パリ五輪最終予選に挑む「おりひめジャパン」の20人 最年少の石川は「コートに立てることに感謝して楽しむ」と完全燃焼を誓った。 昨夏の五輪アジア予選のメンバーに選出。韓国との最終戦では19―19で迎えた後半13分過ぎに7メートルスローを防がれた。24―25で惜敗し48年ぶりの五輪自力出場はお預けに。「今までに感じたことのない重圧があった」と悔しさがこみ上げた。 当時の光景がなかなか脳裏から消えることはなかったが「この1点があればという反省は誰にでもある。だから気にしなくていい」という先輩たちの言葉に励まされ、7メートルスローでの腕の振り方を変えるなど技術を磨いてきた。 「当時の教訓を生かして成長した。今できることをやる」と雪辱を期す石川に、楠本監督は「若手のがむしゃらさがチームの大きな力になっている。得意なプレーを発揮してほしい」と期待した。 (末継智章)
西日本新聞社