育てたダイコン豚汁に 高森北小学校6年生 参観日に地域へ振る舞う【長野県】
長野県高森北小学校の6年生22人が14日、自分たちで栽培したダイコンやハクサイを使って豚汁を作り、参観日で来校した保護者や地域住民らに振る舞った。町の管理栄養士の指導で「減塩」を意識して調理。「優しい味」「温まる」と、口にした住民たちは笑顔を広げた。 児童たちは本年度、総合学習の時間を活用した地域活動で「農業」をテーマに学習。ダイコンの栽培は、昭和初期に牛牧地区でダイコン栽培が盛んに行われ「牛牧大根」として評判を呼んでいたことを知り、栽培や味への関心を高め、地域住民らの協力を得ながら挑戦した。 8月に種をまき、間引きを行うなど管理を続け、11月に大きく成長したダイコン110本を収穫。「たくさんの人に食べてほしい」と提供方法を検討して町の学校給食に使ってもらった他、参観日に合わせて地域に振る舞うことを計画した。 この日児童たちは、ダイコンやハクサイ、ニンジン、ゴボウなどの野菜を食べやすい大きさに刻んで鍋で煮込んだ。完成すると、校舎前で「豚汁を作ったので食べていってください」と大きな声で呼び込みを行い、足を運んだ保護者らに提供した。食べる反応を間近で見守り、「おいしい」の声や笑顔に頬を緩めていた。 6年生の児童(12)は「農作物を栽培する大変さや収穫の楽しさを感じることができた。自分たちで育て、料理したものを喜んでもらうことができてうれしかった」と話していた。