債券は下落か、雇用統計前に米長期金利上昇-ECB利下げには反応薄
(ブルームバーグ): 7日の債券相場は下落が予想されている。米国で雇用統計の発表を前に警戒感から長期金利が上昇した流れを引き継ぐ。日本銀行の早期の政策修正観測が重しとなる中、欧州中央銀行(ECB)が米英に先んじて利下げしたことへの反応は限定的となりそうだ。
東海東京証券の佐野一彦チーフストラテジストは、日銀の政策修正への警戒感は変わっておらず、国内金利の一段の低下には限界があると指摘。買い遅れていた向きの買いが一巡したところに、米雇用統計を前にした様子見姿勢も加わり、債券相場は調整の一日になるとみる。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.96-0.99%(6日は0.955%で終了)、先物中心限月6月物は143円88銭-144円19銭(同144円15銭)。
先物夜間取引で6月物は6日の日中取引終値比9銭安の144円06銭で終えた。
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Masahiro Hidaka