バルドヘッド×アーチシャフト。「HS42~43m/sのゴルファーの“飛びの3要素”がしっかり揃ったスペック」【人気ゴルフ工房のぶっ飛びドライバーをキング・オブ・試打が語る】
●ヘッド/バルド TT ドライバーGT3シャローフェースモデル(10.0度)
ヘッド体積は460ccのフルサイズモデル。シリーズ中、一番長い重心距離と一番深い重心深度を持つ、寛容性に優れたヘッド。ボールのつかまりが良く、高弾道で最大飛距離を狙える。安定したフェードボールで最大飛距離を狙えるのが特徴。価格(税込)/8万9650円
●シャフト/アーチ NATURAL 9 NERO(フレックス25)
超高弾性による強烈なしなり戻ろと、再現性の高さが売り。振ったら振った分だけ飛距離に代わるシャフト。NEROは60g台のシャフトで、重いと感じたら40g台のROSSOもある。価格(税込)/7万9200円
アーチ NATURAL 9 NERO(フレックス25)
ここからは堀越プロの試打結果とインプレッションをお届けしよう。 「バルドの意匠は変わらないですね。ソール部を見ただけで、これは『バルド』だとわかります。ヘッドシェイプについてはいろいろ試行錯誤していると思いますが、結果的にここに戻ってくるのでしょう。それだけ自信があるともいえます。構えてみたところ、バルドの他のヘッドと比べればかなりシャローめではありますが、一般的なヘッドからすると少しディープに感じます。FP値(フェースプログレッション)が大きいので、球が上がりそうなイメージがあります。シャフトはかなりしなり感がありますね。素振りをしたときの振り感がすごくいいので、気分良くふれそうです」という。
弾道計測器にはラプソード『MLM2 PRO』を使用し、いつものようにHS42m/sくらいで試打を開始。「球は低スピンで打ち出し角が高い! これは飛んでいるのでは?」と一発目から総飛距離250ヤードを超えるビッグキャリーが出た。「とはいえ、少し上めにあたっているので、いい球が出たのかもしれません」といい、2球目を打つ。「いまのはほぼ真ん中にあたり、初速は61.4m/sでスピン量は2358rpm、打ち出し角は15.2度なので、やはり“飛びの3要素”のすべてが適正値に近いと思います」と高評価だ。トウ側で打ってみると、「バルジとロールが強いのでギア効果でしっかり戻ってきてくれる。さすがに初速は59.5m/sと落ちましたが、結構先に当たったので許容の範囲内。むしろ方向性がブレないので安定した飛びに繋がっています」とのこと。