生活保護を3度申請も受け付けられなかった女性 知人の男にゴルフクラブで殴打され死亡『所持金600円…電気やガスも止められ』横山市長「行政は最後のセーフティーネット」
「生活保護受給できていれば死亡せずにすんだ可能性」母親ら大阪市に要望書
女性の母親らは「生活保護が受給できていれば死亡せずにすんだ可能性がある」として、23日に大阪市に要望書を出しました。 母親の弁護士らは「手持ち金が600円で3回来ているのに申請の意思がなかったとはとても思えない」「申請を受け付けたうえで、これが要件満たしていないというなら、それを理由にして却下すればいいが、そうではなく、そもそも申請の意思がなかったことになっている」と行政の対応について問題点を指摘しました
横山市長「行政は『最後のセーフティーネット』」
今回の要望書の提出に対して、大阪市の横山英幸市長は、行政を「最後のセーフティーネット」としたうえで、その在り方について、次のように述べました。 (大阪市・横山英幸市長) 「行政というのは最後のセーフティーネットでもありますので、寄り添っていくというのはもちろん大事なんですが、一方でセーフティーネットをしっかり機能させるためにも、申請者の状況というのを確認させていただくというのが重要でございます」「皆さんのご意見を聞きながら、申請の条件を満たしていない場合は適切にやり取りしながら、何とか解決できるように日々役所の方でも手続きをやっております。その過程の中においてやっぱりご本人やご遺族の方で不満の点というのも出てくることもあると思います。そのときは事実をしっかり調査の上、不適正な事務がなかったのかどうかをチェックして、改善しながら進めていくと、この繰り返しだと思いますので、今回の事案についても、しっかり調査の上、改善すべき点等があれば、適切に改善して、これからも生活保護行政を進めていきたいと思っております」 また、大阪市の担当課は取材に対して、「大阪市の定める団体との協議等のもち方に関する指針に基づき、適切に対応していく」と回答しています。