あと1~2周あれば……ノリス、0.7秒差で2勝目逃し悔しさ吐露「フェルスタッペンを捉えられたはず」
F1エミリア・ロマーニャGP決勝では、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝。マクラーレンのランド・ノリスは惜しくも敗れたが、あと「1~2周あれば」勝てた可能性があったと語った。 F1 2024 エミリア・ロマーニャGP【決勝リザルト】 チームメイトであるオスカー・ピアストリのグリッド降格ペナルティにより、フェルスタッペンの隣2番グリッドからスタートを迎えたノリス。全63周のレース序盤こそ首位フェルスタッペンから徐々に離される展開となったが、ミディアムタイヤからハードタイヤに履き替えて迎えたレース終盤には、逆にその差を縮めた。 ノリスは、結果的に3位を獲得したフェラーリのシャルル・ルクレールに接近された45周目に、レースでの自己ベストタイムを記録するとペースアップ。7秒近くあったフェルスタッペンとのギャップを削り、1秒差でファイナルラップを迎えた。 フェルスタッペンは、ノリスをなんとか抑えようとプッシュ。ノリスはDRS圏内まで迫るもテクニカルなセクションでは決め手に欠け、フェルスタッペンが逃げ切りトップチェッカー。ノリスは最終的に0.725秒届かなかった。 ノリスは前戦マイアミGPで悲願のF1初優勝を果たし、勢い良くエミリア・ロマーニャGPでも勝利を狙ったが、絶対王者フェルスタッペンがそれを阻んだ形となった。 勝利の可能性が見えていただけに、ノリスは2位表彰台を悔しがった。 もう少し周回があればフェルスタッペンを捉えることができたと思うか? と訊かれたノリスは次のように答えた。 「そうだね。言うのは辛いけど、あと1周か2周あればマックスを捉えることができたと思う。だから辛いし、残念だ」 「最終ラップの最後までハードに戦ったけど、序盤ではマックスに少し負けていた。第1スティントは彼のほうがずっと良かったし、第2スティントは明らかに僕らの方が強かった。レース前半は厳しくて、後半はずっと良かった。あと1~2周走れれば美しい結果になっていただろうけど、今回はそうじゃなかった」 ノリスはエミリア・ロマーニャGPの勝利を逃したことを悔しがる一方で、マイアミGPに続いてレッドブルやフェラーリと互角の勝負を展開できたことに確かな自信を得たようだ。 「フェラーリとレッドブルのポジションにいることを喜べるところまで来たと思う。それに僕らも慣れていかないとね。でもチームはいい仕事をしている」とノリスは言う。 「僕らはとても良い仕事をしていると思う。いつも通りね。同じことをするのに集中しているし、今はただ1位か2位を争っているだけだ。こう言うのはまだ驚きだけど、勝てないのは悔しい。でも前戦の反省を活かし、期待し始めた通りの改善を行なったんだ」
滑川 寛, Filip Cleeren