【南井克巳元調教師 豪腕の視点】ロマンチックウォリアーはケチつけるところない完璧なレース
「安田記念・G1」(2日、東京) J・マクドナルド騎乗のロマンチックウォリアーが1番人気に応え、G1・5連勝で春のマイル王に輝いた。海外からの遠征馬として、安田記念では06年(ブリッシュラック=香港)以来18年ぶり、JRA・G1では15年高松宮記念(エアロヴェロシティ=同)以来9年ぶりの勝利。2着に4番人気のナミュール、3着に2番人気のソウルラッシュが続いた。 ◇ ◇ 戦前の見立てとしては香港のロマンチックウォリアーとユタカ君のナミュール、あとは池江さんのソウルラッシュと川田君のセリフォスあたりが上位かなと思っていました。その通りに走りましたね。 勝ったロマンチックウォリアーは余裕を持って追いだしました。いい位置につけて、周りを見ながら競馬していましたし、やっぱり強いですね。ケチをつけるところがない、完璧なレースでした。もともとは中距離で走っていた馬ですから宝塚記念でも見てみたいですよね。それにしても、今回は香港馬が出てくれてうれしかった。それも強い馬ですし。こういうメンバーはいいですよね。 2着のナミュールですが今回は自分の競馬ができました。直線はかわす勢いでしたが、勝ち馬は力が違いました。ナミュールにしても、3着のソウルラッシュにしても、ちゃんとした競馬はしているんです。セリフォスだって上位に走っていますからね。ただ、今回は外国馬が一枚上でした。 4着はガイアフォースですか。ダートでも走るし、芝でも走るし。この馬はどんなレースでもできますね。昔は芝でもダートでも走る馬がいましたけど、最近は出ていません。こういう馬はなかなかいませんよ。 今回に関しては、勝ち馬が強かったですし、完璧な競馬でした。(元JRA調教師)