AIでデザインを効率化 ガキビズが女性創業者向け講座 7人が画像生成の実践スキル学ぶ
中小企業経営者や創業希望者を支援する大垣ビジネスサポートセンター(ガキビズ)は、大垣市情報工房(同市小野)で「デザインのための生成AI(人工知能)講座」を開催した。グラフィックデザイナーの伊藤明子氏が講師となり、女性創業者ら7人にアドビ社の画像生成AI「Firefly(ファイアフライ)」の使い方など実践的なスキルを学んだ。 ファイアフライのAIは、著作権の有効期限が切れたデータや、権利をオープンにしている画像を学習対象に新たな画像を生み出す。学習元への報酬還元の仕組みもあり、二次利用時の安全性に優れる。 伊藤氏は日用品メーカーに勤務した後、2019年にグラフィックデザイナーとして独立。昨年から生成AIを業務に活用し、事業への必要性を実感。岐阜県内では珍しいAIデザイナーの講師事業に乗り出した。 講座では、ファイアフライを用いて「朝食プレート」の画像生成に取り組んだ。AIの学習対象は多種多様なため、同じテキストを入力しても微妙に異なる画像が生成される。参加者は「フォークを追加して」など詳細な指示を追加し、生成AIの使い勝手を確認した。
伊藤氏は「広告や、製品イメージの作成など創業当時は全てを一人でする必要がある。AIを駆使すれば、業務負担やコストを大幅に削減できる」と話した。 同講座は少人数制セミナー「ガキビズアカデミー」の一環として開催。11月13日にも、大垣市情報工房で同じ内容の講座を行う。参加無料。問い合わせは、ガキビズ(電話0584・78・3988)まで。(西濃)