60歳代で「貯蓄100万円未満」は平均より多い?少ない?年金は平均でいくらもらえるか
【2024年度の年金額】2.7%増額。厚生年金と国民年金はいくらか
年金額は毎年度改定されます。 厚生労働省より公表された、2024年度最新の年金額の例を見てみましょう。 ●2024年度の年金額の例(国民年金と厚生年金)月額 ・国民年金(満額):6万8000円(+1750円) ・厚生年金※:23万483円(+6001円) ※平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で 40年間就業した場合、受け取り始める「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)」。 厚生年金はモデル夫婦となっており、1人分にすると16万2483円です。
理想の生活をイメージする
これまで60歳代・二人以上世帯の「貯蓄100万円未満の割合」と年金月額を確認してきました。 少子高齢化の現代では、今後年金額が下がる可能性もあります。 老後資金を含めた貯蓄において重要なのは、目的や目標を設定し、それに向けた計画を立てていくことです。 まずは理想の生活をイメージし、そのために必要な資金を計算し、達成するための手段を考えることが重要です。 その手段の一つとして、NISAやiDeCoなどが挙げられます。 現代は「人生100年時代」と言われ、長い人生を満喫するための準備が必要です。まずはできることからはじめてみてはいかがでしょうか。 ●【ご参考】60歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む) ・金融資産非保有:20.8% ・100万円未満:6.1% ・100~200万円未満:5.5% ・200~300万円未満:3.3% ・300~400万円未満:3.2% ・400~500万円未満:3.4% ・500~700万円未満:5.3% ・700~1000万円未満:6.1% ・1000~1500万円未満:8.6% ・1500~2000万円未満:5.7% ・2000~3000万円未満:8.8% ・3000万円以上:20.3% ※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」 ・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
齊藤 慧