「ミックスジュース」を飲まずして大阪は語れない!発祥の店『千成屋珈琲』で体験した衝撃の味わいとは?
●大阪の喫茶店の定番であり、人気のドリンクメニューは「ミックスジュース」! その発祥の店『千成屋珈琲』で体験した衝撃の味わいとは?
桜餅のように同じ名前でも関西や関東などの地域によって内容が全然違う食べ物などがありますが、その中でも個人的に差が特に大きいと感じるのが「ミックスジュース」です。 関西の「ミックスジュース」は次元が違う! その味わいとは? 全国的にミックスジュースといえばフルーツミックスのサラッとしたジュースですが、関西でミックスジュースというとドロリと濃厚な甘い飲み物で喫茶店の人気メニューとなっています。 筆者の個人的なオススメは断然関西のミックスジュースなのですが、発祥のお店が大阪の新世界にあるので、実際に行って飲んできました。
通天閣下のジャンジャン横丁の喫茶店で飲むミックスジュース
関西より東の人にとってミックスジュースといえば、数種類のフルーツ果汁を混合したサラッとした飲み物。紙パックやペットボトルに入った飲み物でスーパーやコンビニで買って家で飲む物という印象が強く、喫茶店のメニューではないという人が多いと思います。 しかし関西人にとっては牛乳とバナナをベースに、生や缶詰のフルーツをいろいろ入れて、ミキサーで混ぜ合わせて作るドロッとした甘い飲み物。飲む場所といえば、主に喫茶店。美味しいだけでなく、懐かしさまで呼び起こされる、そんなメニューとなっています。 今回ご紹介するのは、新世界にある関西のミックスジュースの発祥店『千成屋珈琲』。メインストリートであるジャンジャン横丁の入り口付近にある、レトロな喫茶店です。平日にお邪魔しましたが行列もあって人気の高さが伺えます。
待つことしばし、入店。一時的にお店を閉鎖していたものの、1960年から続く老舗ということで昭和テイストに包まれる空間となっています。
フードメニューに「ミックスフルーツサンドウィッチ」も発見したので、一緒に頼んでみました。 しばらくするとミックスジュースとミックスフルーツサンドウィッチが到着。フルーツづくしのテーブルとなりました。
濃厚な甘さと後味のバランスが絶妙のミックスジュース
ミックスジュースを一口飲むと、キーンと冷えていてまったりとした飲み口。関西人以外であればビックリするであろう濃厚な液体ですが、生粋の関西人である筆者にとっては無性に懐かしさがこみ上げるテイストとなっています。 大阪のミックスジュースの誕生背景は、『千成屋珈琲』の初代店主が前身となるフルーツ店を営業していた頃、完熟果物を独自の配合でミキサーにかけ店頭で提供したのが始まりなのだとか。 バナナとミルクがベースとなっているのですが、ほかのフルーツも入っていて、濃厚な甘さでありながら終始甘いだけでなく、仄かな酸味もあって後味はスッキリとしています。