サツマイモ畑のオーナーになりませんか 北海道・滝川市の新たな返礼品 一口で苗10株
【滝川】市は、ふるさと納税の新たな返礼品として、市内のサツマイモ畑のオーナーになれる「いも主優待権」を加えた。サツマイモや加工品のほか、成長の過程を記録した写真をもらえる。市によると、サツマイモのオーナー制度の返礼品は道内では初めて。 市はサツマイモを育て、既にふるさと納税の返礼品にサツマイモや加工品を出している農業小西静江さん(52)に「返礼品として収穫体験ができないか」と今春打診。小西さんは「繁忙期は人手が足りず体験の受け入れは難しいが、オーナー制度ならできる」と応じた。小西さんは2012年からサツマイモを栽培し、現在の作付面積は0.7ヘクタール。市内外の菓子店などに出荷している。 道内でのサツマイモ栽培は近年増えて注目が集まっているが、市農政課によると、市内では自家消費など家庭菜園が多く、本格的な栽培は小西さんぐらいという。市ふるさと納税推進室は「滝川のサツマイモを買いたい人が増え、農家の意欲が高まり生産が広がれば」と期待する。 寄付は一口2万3千円。一口につき苗10株。小西さんが苗の世話をして、9月下旬~10月上旬に収穫する。収穫後は約4カ月間倉庫で熟成させる。