「お返しはしたいので、待っていてください」長瀬智也 バイクレースに出場!明かした“バイク愛”と“役者業復活”への思い
「来てくれたら本当に嬉しいですね。スタンドにお客さんが入ってくれたら、マイクなしで声を張り上げて感謝の気持ちを伝えようと思っているほどです(笑)。女性の方はなかなか来づらいとは思いますけど、まだまだレースはやっていますし、もっともっと盛り上げて行こうと思っているので、ぜひ遊びに来てください」 囲み取材のあと、本誌の独占取材にも応じてくれた。 ――役者業についてはどうお考えでしょうか。復活を待っている方は今もたくさんいらっしゃいます。 「本当に? ありがたいお話なんですけど、僕は表現に対しては高尚にならなきゃいけないなと思っているんです。演技でも音楽でもバイクでも、ずっと同じタイムでいい、って人は居ないですよね。コンマ1秒でも早く走りたい。演技もそう。前回よりも少しでも感動してもらえるようなものにしないといけない。 僕は同じことを繰り返すつもりはなくて、やっぱり難しいほうに魅力を感じてしまう。30年ぐらい役者をやらせていただいていたので、何をやれといわれてもやれる自信はありますが、こなすほど無駄なものはないと思う。 これまでの表現活動は武器なので捨てるつもりはないですが、今は、自分自身が新しいステージに行かないといけないなって思っています。だけど、見たいと思ってくれる人がいるなら、もちろんなにかお返しはしたいので、待っていてください」 ――さきほど、「よく取材してもらっていたとき、僕はまだ23、4歳。今はその歳ぐらいの子供がいてもおかしくない年齢」と話していましたが……。 「でも、結婚していたらレースをやるのは難しい。だから安易に『レースやろうよ』って言えないけれど、かっこいいと思うものが同じ人と一緒に頑張れるのはうれしいんですよね。ここで速く走るために汗ばんで、髪も長くてひげ面で、っていう人たちがかっこよく思えるんです」 ――皆さん、パッと見怖そうですが、優しい方が多いですね。 「そうなんですよ。見た目で判断するのはいけないです。こんな男たちを知れることもレースの一つの醍醐味だと思いますよ。休みだからサクっと『レース見に行こうか』なんてかっこいい女子が増えてくれたらうれしいですね。女性のレーサーも増えてきているので」 取材の最後、ウエアの胸元から折り紙を取り出し、「友達の子供からもらったお守りなんです。楽しもうと思っても、サーキットに向かっている途中は、どうしてもとてつもない緊張感に襲われるんです。でも。子供とハグすると気持ちが落ち着くんですよね」と優しい笑顔で金色の可愛いハートの折り紙を見せてくれた。 以前より長瀬が大きく見えたのは、レース仲間や関係者たちはもちろん、その家族たちからの大きな愛に支えられて、命をかけた戦いに挑んでいるからなのだろう。サーキットに行けば、進化した表現者・長瀬智也に会える。次のレースは11月10日。必見です!