阪神・原口文仁、国内FA権行使表明「スタメンから勝負したい」
今後は14日にFA宣言選手として公示され、翌15日から他球団との交渉が解禁される。今季の推定年俸3100万円で、人的、金銭補償が発生しないCランクとみられる。球団は宣言残留も認めている。どんな苦境でも諦めず、虎への献身を惜しまなかった原口。他球団の評価を聞いた上で己の心に再び問いかけ、プロ16年目の働き場所を決断する。(新里公章)
★阪神・嶌村球団本部長「当然残ってほしい」
阪神・嶌村球団本部長は国内FA権の行使を表明した原口について「当然、うちとしては残ってほしい戦力」と強調した。今後の残留交渉については「15日から彼自身の動きの中でいろいろと出てくると思います。そこは見ながらとなってくる。残ってもらいたいというのは、何回も何回も申し上げているので、彼には通じていると思います」と話した。
■原口 文仁(はらぐち・ふみひと)
1992(平成4)年3月3日生まれ、32歳。埼玉県出身。東京・帝京高から2010年ドラフト6位で阪神入団。腰を痛めて13年に育成枠へ。16年4月27日に支配下再登録され、同日の巨人戦(甲子園)で1軍初昇格、初出場。5月に育成枠を経験した野手では初の月間MVP。19年1月に大腸がんを発症したことを公表し、手術を受けて6月に1軍復帰。自身2度目の球宴にも出場し、セ・リーグ特別賞に選ばれた。通算548試合に出場し、打率・272、29本塁打、150打点。182センチ、95キロ。右投げ右打ち。年俸3100万円。背番号「94」