北國新聞

　　●2大会連続、BH砲の活躍に期待 　日本バスケットボール協会は8日、パリ五輪の男子日本代表12人を発表し、米プロNBAレーカーズに所属する八村塁（26）、馬場雄大（28）の富山市出身の2人が選出された。2人は2021年の東京五輪に続き2度目の出場となる。奥田中OBの「BH（馬場・八村）砲」が大舞台でさく裂し、8強入りを狙うチームをけん引することが期待される。 【写真】母校を訪れ、生徒と記念撮影した八村選手=1日、富山市奥田中（同校提供） 　八村は昨夏のワールドカップ（W杯）を欠場し、6月28日、東京五輪以来3年ぶりにチームに合流。5、7日の強化試合はコンディション調整のため欠場したが、試合開始前の練習で豪快なダンクシュートを決めるなど存在感を示した。ふるさとが生んだスーパースターは、日本のエースとしての活躍が求められる。 　馬場はW杯に出場し、今回の強化試合でも激しい守備でチームをもり立てた。八村はこれまで一緒に戦ってきた馬場らと再びプレーができることを喜び、「すごい楽しみ。僕らがどれだけ成長しているかを見せられたらいい」と話している。 　　●県勢10人出場 　代表には2人のほか、23～24年シーズンはNBAグリズリーズなどでプレーした渡辺雄太（29）、キャンプ参加のための「エキシビット10」契約でグリズリーズと合意した河村勇輝（23）らが選ばれた。 　世界ランキング26位（7日時点）の日本は48年ぶりの自力での五輪出場で8強入りが目標。1次リーグはB組に入った。昨夏のワールドカップ王者で世界3位のドイツと27日の初戦で当たり、開催国の9位フランスと30日に、最終予選を勝ち抜いた12位ブラジルと8月2日に対戦する。 　富山県勢では9、10人目のパリ五輪代表となる。 　★八村　塁（はちむら・るい）21年東京五輪、19年W杯代表。宮城・明成高（現仙台大明成高）、米ゴンザガ大を経て、19年に米プロNBAドラフトで1巡目9位指名を受けてウィザーズに入団。23年にレーカーズに移籍。203センチ、102キロ。26歳。富山市出身。 　★馬場　雄大（ばば・ゆうだい）21年東京五輪、19、23年W杯代表。富山第一高、筑波大出。米国、オーストラリアなど海外リーグ挑戦を経て、23～24年シーズンは長崎でプレー。195センチ、90キロ。28歳。富山市出身。