<強者に勝て!・’21センバツ下関国際>戦力紹介/上 「どう点取るか」考え実践 /山口
19日開幕の第93回選抜高校野球大会に3年ぶり2回目の出場を決めた下関国際。開幕初日に健大高崎(群馬)との試合を控えるチームの戦力を紹介する。【堀菜菜子】 打線は秋の県予選と中国大会の10試合で打率3割4厘。安打は107、うち長打は22本で66得点を記録した。持ち味である粘り強い守備と機動力で流れを作り、攻撃につなげていく。チームはこの冬「どのように点を取るか」を考えながら実践練習や、体力作りなどに励んできた。 チームを引っ張るのは中国大会準決勝で、先頭打者ホームランを放った賀谷勇斗選手(1年)。坂原秀尚監督は「野球の眼力がある」と評価する。「(相手)投手の球種を見て、感じ取る力が速い」として、一番打席が回ってくるトップバッターとしてチームを勢いづける。広角に打てるのが強みだ。 4番の守優雅選手(2年)は中国大会準決勝では、3打点を挙げた。打率3割5分7厘で安定しており、(相手の)投手についての冷静な分析力が武器。直球に強い打率4割の山川太陽選手(2年)や、俊足の片桐優介選手(2年)、長打力のある仲井慎選手(1年)、水安勇選手(1年)などがそろう。力強いバッティングが強みの染川歓多選手(1年)も控え、昨秋は代打で4打点を記録した。 次の塁を果敢に狙い、秋の走塁総数は28個で全国屈指。1点差で惜敗した中国大会決勝での広島新庄戦では、九回2死一塁から盗塁を決め、最後まで粘り強さを見せた。この冬、「一つでも前の塁に進む」ことを重視し、さらに走塁に磨きをかけてきた。 〔山口版〕