富裕層に寄り添うプライベートバンカーたち…想像を超える「顧客サポート」の全容
組織内外のプロフェッショナルとの連携
プライベートバンカーにとって、チーム内で知識や経験を共有すること、外部の専門家からのサポートをうまく活用することもまた、大切だ。 外部の専門家との関係を築くためには、自分をメディアに出す機会を増やす、口コミを活用したりするといった方法が有効なことを、彼らはよく知っている。そのため、専門雑誌に取り上げられることや、セミナー講師として登壇する機会をこまめに見つけている。 このような活動を通じ、顧客や外部の専門家からの信頼を得て、ファンや支持者を増やしていく。新しい顧客との最初の面談では、連携している外部の専門家に同席してもらうこともある。
プライベートバンカーの役割とゴール
プライベートバンカーにとって一番の仕事は、顧客が持つ夢や人生の目標をはっきりさせ、それを達成するためには何をいつまでに準備する必要があるか、一緒に計画することだ。つまり、顧客の夢や目標を達成するためのサポートだが、資産運用はその手段のひとつとなる。 プライベートバンカーは、カウンセラー、コンサルタント、コーチという「3つのC」の役割をもつ。 カウンセラーとしては、顧客が自分で人生計画を立てられるようにサポートする。顧客の意見に耳を傾けることが大切だ。 コンサルタントとしては、顧客が退職する時期や生活費をどう考えるのか、一緒に考え、どのように資産を運用するかを決定する。 コーチとしては、お金の価値が急に下がったときも、焦らないように助言する。 長い目で見た資産形成において、顧客とともに一緒に歩んでいくことが求めらるのが、プライベートバンカーなのだ。 岸田 康雄 公認会計士/税理士/行政書士/宅地建物取引士/中小企業診断士/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/国際公認投資アナリスト(日本証券アナリスト協会認定)
岸田 康雄
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