ライオンズ初のOB戦 東尾修監督&田淵幸一監督が感慨 乱闘騒ぎは“予定調和” 笑顔で「演出です」
『LIONS CHRONICLE 西武ライオンズ LEGEND GAME2024』が16日、埼玉県所沢市のベルーナドームで行われ、初のOB試合でレジェンドが集結した。 【写真】子どもころから愛用のライオンズのメガホンを持参したオードリーの春日俊彰 シーソーゲームとなった試合は6対4で、青色のユニホームをまとったチームSEIBUが勝利。試合後、満員の観客にチームLIONSの東尾修監督は「想像以上のお客さんが来てくれた。球団がライオンズになって、ライオンズが西武になって、こういうことは初めて。非常にうれしい。もうちょっと言えば、もっと早くしてほしかったな(笑)」としみじみ。チームSEIBUの田淵幸一監督は「去年に、この話を聞いた時に『OB戦やるの?』と疑い心で見ていた」としながらも初のOB戦を楽しんだそうで「東尾が言ったように、もうちょっと早く、俺たちが投げて打てる時代にやってもらいたかった」と話していた。 4回には監督同士の対決が実現。試合前のトークショーで東尾監督は「田淵さんの顔を見ると自然と(当たるかも)」と話し、田淵監督は東尾監督が当時の広岡達朗監督と折り合いが悪かったことを暴露するなど、バチバチの煽り合いを展開していた。 対決では、初球から東尾監督の代名詞とも言える内角攻めで、田淵監督をのけぞらせた。その後、3ボールからの4球目が、ついに田淵監督に直撃した。ある意味、予告通りの投球だったが、東尾監督にヘルメットを投げ捨てて詰め寄る田淵監督。両軍が入り乱れる“乱闘”になりかけたが、東尾監督がマウンド付近で土下座。球場は笑いに包まれ、最後は両監督が熱く抱き合い、健闘を称え合った。 田淵監督は「本当にぶつけようとしただろ!」とクレームを入れると、東尾監督は「(本当に当てようとしたけど)当たらない」と苦笑い。それでも田淵監督は「トンビ(東尾監督)のところに行って、抱きついたのはよかったでしょ?演出ですから」としてやったりの表情だった。 最後は、ライオンズにエール。そして球団に来年以降もOB戦のお願いをしていた。 ■チームLIONS 監督:東尾修 投手:松沼博久、森繁和、松沼雅之、杉本正、郭泰源、工藤公康、橋本武広、デニー友利、土肥義弘、星野智樹、十亀剣、高橋朋己 捕手:大石友好、伊東勤、上本達之、米野智人 内野手:土井正博、行澤久隆、石毛宏典、高木浩之、高木大成、片岡易之、エルネスト・メヒア、綱島龍生 外野手:駒崎幸一、森博幸、笘篠誠治、大塚光二、柴田博之、G.G.佐藤、戸川大輔 ■チームSEIBU 監督:田淵幸一 投手:鹿取義隆、小田真也、小野和幸、新谷博、石井丈裕、渡辺久信、渡辺智男、潮崎哲也、後藤光貴、岡本篤志、宮田和希、武隈祥太 捕手:犬伏稔昌、細川亨、吉見太一 内野手:山崎裕之、広橋公寿、辻発彦、オレステス・デストラーデ、田辺徳雄、鈴木健、玉野宏昌、石井義人、呉念庭 外野手:大田卓司、岡村隆則、秋山幸二、大友進、木村文紀、田代将太郎