キャンセル待ち「2500組」……過疎の町へ“保育園留学”人気のヒミツ 「普段できない経験を」「地域の活性化にも」
■都内からの家族は2回目の「留学」
エイトくんとユメちゃんの保育園留学はこれが2回目。前回の北海道では、初めての雪原で雪遊びをしました。上田市でも新しい経験をしてほしいと、留学を決めたといいます。 そこでエイトくんとユメちゃんの家族は、市内の「東山観光農園」で初めてのイチゴ狩りを体験しました。イチゴを手に取ったエイトくんは「太ってる!」、ユメちゃんは「こっちおいしい」と声を上げて喜びました。
■地元も歓迎…宿泊施設はモデルハウス
こうした保育園留学を、地元の人はどう受け止めているのでしょうか。 上田市の農園関係者 「特にお子さんがいる世代が積極的に入ってきていただけるのは、地域の活性化にもつながると思いますので、経済的な部分でも大変有意義に働くのかなと思います」 過疎化が進んでいる上田市。「保育園留学をきっかけに、将来的に定住してくれれば」という期待を寄せているといいます。 そこで地元の企業も協力。ハウスメーカーが、モデルハウスを宿泊施設として提供しています。子どもが保育園にいる間、両親はこの家でリモートワークをしています。
■短期間でも仲良しに…名残惜しい別れ
2週間の保育園留学の最終日。先生は「Today is the last day(今日が最後の日です)」と言い、エイトくんとユメちゃんのためのお別れ会が開かれました。友達から絵のプレゼントを渡されたユメちゃんは「Thank you」と受け取りました。 父親が「(保育園来るの)最後だよ」と伝えると、エイトくんは「最後じゃないの!」と両親の腕を引っ張りました。父親は「最後なんだよ」となだめようとします。エイトくんは帰るのが名残惜しい様子。2 週間でもたくさんの友達と思い出ができました。 母親 「友達見つけて喜んだりとか、短い期間で仲良くなったんだなと感じました。(今までと違う)環境というのもいい刺激になってたらいいなって思います」 (6月1日『news zero』より)