キャンセル待ち「2500組」……過疎の町へ“保育園留学”人気のヒミツ 「普段できない経験を」「地域の活性化にも」
日テレNEWS
子どもを地域の保育園に通わせながら1~3週間家族で滞在する「保育園留学」が人気です。全国19か所で展開され、キャンセル待ちは約 2500 組に上ります。長野県の保育園で取材すると、注目される背景には地方ならではの魅力があると分かりました。
■兵庫県から長野県へ2週間滞在
長野・上田市の保育園。ここに来たばかりの景太くん(2)は、2週間限定で通うといいます。父親は「保育園留学という、長野県上田市の家に2週間滞在する形で…」と話します。 子どもを地域の保育園に通わせながら1週間から最大3週間、家族で滞在できる「保育園留学」を利用しています。景太くんの自宅があるのは兵庫・伊丹市。なぜ保育園で「留学」なのか。決めた背景には、地方ならではの魅力がありました。
■身近な田んぼに興奮…両親は「新鮮」
伊丹市の自宅の周りではあまり見ることがないという田んぼに、道路を歩いていた景太くんは「水がある」と興奮している様子。母親は「こういう道は伊丹(の自宅近く)にはないので、なんか新鮮だよね」と言い、父親も「これは新鮮」とうなずきます。 景太くんは道路脇の斜面にも登り、「パパも来てー」と楽しそうです。 母親 「自然豊かな環境で、普段の住まいでは経験できない生活から、いろんなことを経験を積んでほしいなと思います」 自然豊かな環境に刺激を受けてほしいと、親の育休期間を利用して「保育園留学」をすることに決めました。
■決め手は「自然」と「英語教育」
保育園留学は、約2500組がキャンセル待ちをしているなど注目されています。北海道・厚沢部(あっさぶ)町や岐阜・美濃市など全国19か所に広がっています。 上田市の保育園には、都内から来たエイトくん(3)とユメちゃん(5)の家族も通っていました。決め手は自然だけではありませんでした。 園では先生が「Good morning!」と呼びかけ、園児たちは「Good morning!Mr.Jon」と応じました。英語の教育に力を入れているといいます。 母親 「英語を浴びられるだけでもいい機会だなと思っています。12月にも北海道の保育園留学をしたんですけど、(上田市でも)子どもにいろんな経験をさせたいというところが一番で」