737MAX、納入低調 777Xは受注20機超=ボーイング24年1-3月期
ボーイングの2024年1-3月期(第1四半期)実績は、民間機引き渡しが前年同期比47機(36.2%)減の83機だった。主力小型機の737 MAXが低調に推移し、2四半期ぶりに前年同期を下回った。受注は11機(9.2%)増の131機で、開発が進む次世代大型機777Xのほか、737 MAXで大型受注した。 競合のエアバスは1-3月期に142機(前年同期比15機増)を引き渡し、170機(同14機増)を受注した。 引き渡しを機種別で見ると、737が67機(前年同期は113機)、767が3機(1機)、777がゼロ(4機)、787は13機(11機)だった。 787の内訳は、長胴型の787-9が11機、超長胴型の787-10が2機で、標準型の787-8はゼロだった。日本の航空会社には787-9を1機、787-10が2機を納入し、いずれも全日本空輸(ANA/NH)へ引き渡した。787-10はいずれも国内線仕様機で、3月27日から国内幹線へ投入している。 737は67機中66機が737 MAXだった。111機だった前年同期と比較すると、6割程度の納入にとどまった。 受注は737が98機(前年同期は78機)、767がゼロ(15機)、777が29機(ゼロ)、787が4機(27機)だった。
Yusuke KOHASE