男子4年の部で上坂匠が8戦全勝優勝、熱海富士がサプライズゲストで登場…わんぱく相撲静岡県大会
◆わんぱく相撲静岡県大会 (8日・三嶋大社) 男女とも小学4~6年の部が行われた。“サプライズゲスト”で訪れた幕内・熱海富士(21)らが見守る中、ちびっ子力士が奮闘。9人の総当たり戦で争われた男子4年の部は、上坂匠(静岡番町小)が8戦全勝で優勝。男女各学年上位4人が全国大会に出場する。全国大会は男子は8月4日に東京・両国国技館で、女子は9月22日に愛媛で行われる。 上坂は押し相撲で、2年連続となる県を制した。土俵に上がる度に「よおしっ」と大きな声を出す。そのたたずまいに、会場からは「かわいい」との声も聞こえた。だが立ち合い直後の鋭い突きを見るや、驚きの声が漏れた。本人は「やっぱり押しが決まった」と白い歯を見せた。 小学4年から全国切符が与えられるため「両国で相撲を取るのが楽しみです」。目標は「優勝」だ。相撲を始めたのは2年前。2学年上の兄の隼斗(静岡番町小6)が、同大会に参加したことがきっかけだった。兄と一緒に1日10合のお米を消費し、140センチ、60キロまで体をつくり上げてきた。 兄は昨年度の白鵬杯で8強入りした実力の持ち主。ただ今大会は地区大会で敗退し、土俵下で弟を応援した。兄からは「落ち着いていけ」と助言を受けたという。「全国では諦めない相撲をしていく」と結果でも、感謝の思いを伝える覚悟だ。(伊藤 明日香) 〇…熱海富士が途中からサプライズゲストで登場した。小学6年生時、この大会に参加しており「わんぱく相撲がなかったら、相撲をやっていなかった」と懐かしんだ。ちびっこ力士らのぶつかり合いを見守り、「力士たちの熱い取り組みをみせてもらった。将来、この中から同じ静岡県勢の力士として、大相撲を盛り上げてくれる力士ができたらうれしい」と期待を寄せた。また閉会式後には手形付きサイン色紙をプレゼントし、会場を盛り上げた。
報知新聞社