新宿御苑で「アンコール!都響」特別ステージ!「ドラクエ序曲」「情熱大陸」など生演奏
2030年のSDGs(持続可能な開発目標)達成に向け、折り返し地点となる2023年。新宿区内藤町の新宿御苑にて、11月4日、5日に「GTFグリーンチャレンジデー2023 in 新宿御苑」が行われている。 【写真】ステージではヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの大きさを比べるひと幕も 「GTFグリーンチャレンジデー」とは、企業や自治体・団体・市民一人ひとりの地球に優しい行動=「グリーンチャレンジ」を応援する日として、新宿御苑で毎年秋に開催している環境イベントのこと。 初日のステージには、TOKYO MX2にて月1回土曜15時から放送されるクラシック音楽番組「アンコール!都響」のスペシャルステージ「アンコール!都響 in 新宿御苑」が登場。同番組では、東京都交響楽団(都響)のこれまでの演奏会から厳選した曲をノーカットで放送している。 この日は番組でインタビュアーを務める同局の風戸星那アナウンサーを司会に、都響のヴァイオリン奏者の田口美里さん、横山和加子さん、ヴィオラ奏者の小林明子さん、副首席チェロ奏者の長谷部一郎さんが弦楽四重奏(カルテット)の編成で生演奏という豪華なステージ。
1曲目はすぎやまこういちさん作曲の「ドラゴンクエストI」序曲。「ドラゴンクエスト」はオリジナルサウンドトラックを担当し、ゲーム内の音声としても使用されるなど、都響にとってもすぎやまさんとの思い出が詰まった特別な楽曲だという。2曲目はクライスラー作曲の「愛の喜び」。クライスラーを代表する楽曲で、親しみやすく晴れやかな小品として演奏会などでも人気が高い。 3曲目は映画『アラジン』より「ホール・ニュー・ワールド」を情感たっぷりに、4曲目の群馬県民謡「八木節」では足踏みや「ハッ」という掛け声を交えてリズミカルに演奏。最後に「森の中で聞くにふさわしい1曲」として、ハイドンの弦楽四重奏曲第67番から「ひばり」を披露した。
演奏後には大きな拍手に包まれたことから、さらにアンコールとして葉加瀬太郎作曲の「情熱大陸」を演奏。途中から観客が手拍子で参加するなど、会場が一体となって盛り上がった。 終演後には都響メンバーそれぞれの「グリーンチャレンジ」として「旅行先でゴミ拾いする」(田口さん)、「電気やコンセントをこまめに切る」(横山さん)、「冷蔵庫をチェックして食品ロスを防ぐ」(小林さん)、「なるべく水筒を持参し、移動は公共交通機関や徒歩で」(長谷部さん)を発表した。 4日は東京都心で25℃を観測するなど、11月としては14年ぶりの夏日となったが、会場には日傘などで暑さ対策をした多くの観客が訪れ、ステージやワークショップ、マルシェなどを楽しんでいた。「GTFグリーンチャレンジデー2023」は新宿御苑内の風景式庭園にて5日まで。イベントへの参加は無料(別途、入口で新宿御苑入園料が必要)。