こどもの日に海上安全教室 奄美海保など合同で 鹿児島県奄美市
地元の子どもたちを対象とした「こどもの日 海上安全教室」が5日、鹿児島県奄美市笠利町の赤木名海岸であった。マリンレジャーシーズンの本格化を前に、子どもたちが安全に海で遊べるよう、奄美海上保安部(大場伊佐大部長)の部員らがライフジャケットの正しい着用法や、背浮きのこつなどを指導。海難事故の防止に備えた。 教室は4月27日~5月6日を期間とする「春季大型連休安全推進活動」の一環として、奄美海保と奄美市笠利地区の海上安全指導員が合同で開いた。 赤木名小校区の未就学児から小学生までの児童13人と、その保護者が参加。子どもが海で遊ぶ際は①ライフジャケットを着用②大人と一緒③悪天候時は海に入らない─の3原則を学んだ。 参加者は海に入って海面であおむけになり、息をしながら浮く「背浮き」や、空のペットボトルを抱いて浮く練習も行った。教室後は水上バイクを使ったマリンレジャーを楽しんだ。 赤木名小5年の男児(10)は「海は好きだが、波が高い日などは泳がないようにする」と話していた。 奄美海保によると、2023年の奄美群島での人身事故者は24人。マリンレジャー中の事故は13人で、うち6人が亡くなった。 同海保の古川忠文交通課長(49)は「これからのシーズンを楽しく過ごすためにも、子どもたちが海へ行く場合は必ず大人が付き添い、目を離さないであげて」と呼び掛けた。