前日計量で再計量となった王者の大橋哲朗（左）と１発パスした川浦龍生（カメラ・戸田幸治）

◆プロボクシング　▽ＷＢＯアジアパシフィック・スーパーフライ級（５２・１キロ以下）タイトルマッチ　王者・大橋哲朗―同級６位・川浦龍生（１３日、東京・後楽園ホール） 　ＷＢＯアジアパシフィック・スーパーフライ級王座の初防衛戦に臨む王者の大橋哲朗（真正）が１２日、都内の日本ボクシングコミッション（ＪＢＣ）で行われた前日計量をパスした。最初の計量は５２・４キロの３００グラムオーバーだったが再計量で５２・０キロの１００グラムアンダーでパスした。挑戦者の川浦龍生（三迫）は５１・９キロの２００グラムアンダーで１発パスした。 　大橋は再計量後、「迷惑おかけしました」とまず謝罪した。猛暑のため、水分を多く取りながら調整してきたことで、思っていたよりも若干体重を見誤ったという。再計量前には「ラクーアでのんびりしてからウォーキングしました」とＪＢＣと同じ東京ドームシティ内にあるスパ施設でサウナに入った後、散歩で汗を流して４００グラム落とすことに成功した。 　現在、世界ランクはＷＢＡ３位、ＷＢＯ６位、ＩＢＦ９位と世界戦が狙える位置にいる。「世界のベルトを取ると亡き親友と約束交わしたんで」。同門の穴口一輝さんが試合中の事故が原因で２月に死去。トランクスに「穴口一輝」と刺しゅうして臨んだ４月のタイトル戦で、中川健太（三迫）に１０回ＴＫＯ勝ちして王座を奪取した際には、「今日は絶対勝つと決めていた。一輝やったぞ」と絶叫した。 　１３日の試合翌日は穴口さんの初盆。「思いっきり雑草魂で倒したい。いい報告をしたい」とＫＯ宣言した。 　戦績は２５歳の大橋が１２勝（３ＫＯ）３敗１分け、３０歳の川浦が１１勝（７ＫＯ）２敗。