角田、精神面で成長 入賞争いの常連―F1
【マイアミ時事】自動車F1シリーズに参戦するRBの角田裕毅が、5日の第6戦マイアミ・グランプリ(GP)決勝で今季自己最高タイの7位と奮闘した。 【写真】ピットインを終え、レースに戻るRBの角田裕毅 前日4日のスプリントでも8位。「今回のペースはすごく良かった。シーズン序盤はメルセデスに対抗できる車を想像していなかった」とチーム力の向上を実感した。 第5戦中国GPはリタイアに終わったが、今季は入賞争いの常連だ。ドライバーズ部門で10位に浮上し、上位5チーム、計10人のドライバーを脅かす存在としての評価も高まっている。 好調の理由について、ハースの小松礼雄代表は「安定感が増した。自分がどう振る舞わないといけないかというのを自覚している」。精神面の成長を挙げ、本人も「感情のコントロールを失わないことで、コンスタントにドライブできているのが一番の要因」と分析する。 マイアミGPでは、レース中盤で強豪メルセデスに匹敵するスピードを出し、実質ホンダ製のパワーユニットを搭載するマシンの戦闘力に自信を深めた。角田はF1TVのインタビューで「最近は10位にとどまらず、9、8、7位を争えるまでになった。まだメルセデスのレベルには達していないが、このペースを維持していけばいつか追い付ける。少なくとも僕らはそこを狙っている」と力強く語った。 現時点で「ベスト・オブ・ザ・レスト(トップチーム以外の最上位)」というポジションにいるRBと角田。残りシーズンでその位置を抜け出し、さらに上を目指す。