流れに逆行 世代交代の「AKB48」 新曲センターにこじはる抜擢のワケ
アイドルグループ「AKB48」の新曲「ハート・エレキ」が30日に発売される。 「AKB48」にとって通算33枚目のシングルとなる同曲は、60年代を彷彿とさせるグループサウンズ調の曲で、大島優子には“ルーシー”、高橋みなみには“リンダ”、渡辺麻友には“エリザベス”、「HKT48」の指原莉乃には“ローラ”など、各選抜メンバーに同曲用のニックネームがついている。 [表]近年、卒業した主なメンバー
1期生のこじはるがセンター
9月に東京・日本武道館で開催された、「AKB48」の34thシングルの選抜メンバーを決める「第4回じゃんけん大会」(1位は松井珠里奈)のステージで初披露されたが、小嶋陽菜が初センターを務めることでも話題になった。 小嶋は1期生として、卒業生の前田敦子や板野友美、AKB48グループ総監督の高橋みなみらとともに「AKB 48」を牽引してきた初期メンバーの一人。過去5回の選抜総選挙では常に上位にランクインし、選抜入りを果たしているほかソロでの活躍も目立ち、実績面や人気面を考慮すればセンターに抜擢されても不思議ではない。
世代交代と逆行!?
だが、最近のAKB48グループといえば、世代交代の真っ只中。 実際、12年10月発売の28thシングル「UZA」では「SKE48」の松井珠理奈が大島優子とともにWセンターを務め、今年5月リリースの「さよならクロール」で渡辺や島崎遥香が、大島、板野とともにセンターを担当。 とくに、「さよならクロール」では渡辺や島崎、珠理奈のほか、入山杏奈や川栄李奈、阿部マリア、永尾まりや、加藤玲奈、「SKE48」の木崎ゆりあ、木本花音、「NMB48」の矢倉楓子、「HKT48」の兒玉遥、宮脇咲良、田島芽瑠、朝長美桜といった多くの若手メンバーが選抜入りを果たしている。 小嶋のセンター起用は、こうした世代交代の流れとは逆行しているようにも思えるが…。
若手メンバーへの激励の狙い
「AKB48総選挙 公式ガイドブック」で論客を務めた芸能評論家の三杉武氏はこう語る。 「まず前提として、今回の新曲はグループサウンズ調の曲ということで、大人っぽい雰囲気の小嶋さんに白羽の矢が立ったんだと思います。それに加えて、今年は篠田さんや板野さん、秋元(才加)さんら多くの後輩たちに影響を与えてきたメンバーが卒業しました。そうした中、若手メンバーたちも『今度は私たちが!』と頑張っている反面、今年の総選挙の結果を見てもまだまだ先輩たちの壁は厚い。小嶋さんをセンターに起用することで、若手メンバーを叱咤激励する狙いもあるのかもしれませんね」