新型メルセデスAMG「CLE53カブリオレ」欧州登場 449馬力エンジン搭載の4人乗りオープンモデルは 高性能さと気持ちよさを両立
メルセデス・ベンツの高性能車部門、メルセデスAMGは2024年5月6日、欧州にて新型「CLE53 4MATIC+カブリオレ」を発表しました。 【画像】高性能モデル メルセデスAMG新型「CLE53カブリオレ」登場 写真で見る(18枚)
新型CLE53 4MATIC+ カブリオレは、メルセデスAMGとしてはSLロードスターに次ぐ2番目のオープントップモデルです。 2023年7月に世界初公開されたメルセデス・ベンツ新型CLEカブリオレがベースですが、AMGのシグネチャーであるA字型のパナメリカーナ グリルとフルLEDヘッドランプによるシャープで細いラインが特徴的です。 トレッドは前後ともベース車より拡げられ、19インチのホイール(オプションは20インチ)による外観は力強くなりました。リアも筋肉質で、2分割タイプの3次元LEDテールランプの間を赤いガーニッシュでつなぎ、ワイド感を強調しています。 インテリアでは、12.3インチのデジタルコクピットディスプレイと、センターダッシュの11.9インチ縦型メディアディスプレイが目をひきます。後者はオープン時に外光で反射しないよう、15度から40度まで角度が調整できます。またオプションですが、64色のダイナミック アンビエント照明も用意されています。 本革シートは真夏のオープン走行でも暑くならないように、太陽の近赤外線波を反射する特別なコーティングが施され、未処理の革よりも直射日光下で最大12度も涼しく保ちます。また、サイドサポートを高めたAMGパフォーマンスシートもオプション設定されています。 新型CLE53 4MATIC+カブリオレには、定評ある3リッター直列6気筒ターボエンジン「M256」型をバージョンアップした、「M256M」型が搭載されています。新しいターボチャージャーも装着し、最高出力は449馬力、最大トルクは560Nmを発生。オーバーブースト時は最大トルクが最大10秒間600Nmまでアップします。 このエンジンに第2世代のISG(モーター機能付き発電機)と48Vの電気システムを備えたマイルドハイブリッドも組み合わされます。ISGは一時的に17kWのパワーと205Nmのトルクをアシストします。 トランスミッションは、変速レスポンスに優れた「AMGスピードシフトTCT 9G」と呼ばれる9速ATで、ステアリングホイールの後ろに備わるパドルでマニュアルシフトができます。また、AMG ダイナミックセレクトで、ドライブモードを切り替えることもできます。 駆動方式は「4MATIC+」と呼ばれるフルタイム4WDで、あらゆる条件下で高いレベルの運転安全性と、ダイナミックドライビングに最適なトラクションを兼ね備えています。運転状況によって前後のトルクは適正に配分され、前輪の駆動が不要な場合は後輪駆動となります。なお、ドリフトモードでは全域で後輪駆動のみとなります。 これらにより、最高速度は250㎞/h(リミッター)、0-100㎞/h加速は4.4秒(オプションのAMGダイナミックプラス・パッケージのRACE START時は4.2秒)というパフォーマンスを実現しています。 サスペンションには、優れたハンドリングと高レベルの乗り心地を兼ね備えたAMGライドコントロール サスペンションを採用し、減衰力は3段階で調節可能です。後輪操舵も標準装備され、低速時は前輪と逆に最大2.5度まで後輪が曲がり小回り性を向上させ、高速時は前輪と同方向に最大0.7度曲がって安定性を向上させます。 カブリオレならではのオープントップは、広範な断熱材を備えた多層構造のファブリック製で、オールシーズンに対応します。また、風切り音や運転中の騒音も低減します。トップの開閉は電動式で、60km/hまでなら運転中でも20秒以内で開閉することができます。 1年中オープン走行を楽しめるように、フロントウインドー上の電動ウインドディフレクター「エアキャップ」や、首まわりを温める「エアスカーフ」も標準装備しています。 トランクスペースは、クローズド時で375リッター、オープン時でも285リッターあり、また60:40分割のリアシートバックを倒せば、スペースはさらに広がります オープン化に際してボディは補強されており、万が一の横転時も硬いAピラーがサバイバルスペースを確保するロールオーバー保護システムも備わっています。エアバッグは11個を装備し、衝突時の乗員保護性能を向上させる「プレセーフ」も備えています。
VAGUE編集部