交際スタートで「収入10倍」に!? 講談師・旭堂南歩さんが“2度の土下座”で射止めた妻・かのんさんとの結婚ウラ話
交際スタートで「収入10倍」
かくて遠距離恋愛に。当時、南歩さんは新聞社でのアルバイトもしていたが、 「講談の収入は月3万~5万円で、遠距離ですから新幹線に乗らなきゃならないことも。のんちゃんが『無理してでも来てね』って言うもので」 通い愛を続けるうち、幸いにもどんどん講談の仕事が入り、バイトを辞めても食べられるようになった。今や講談での収入は、その頃の10倍程度なのだという。 当時、かのんさんは月2回の逢瀬の終わりにはいつも大号泣。南歩さんはいたたまれず「大阪に帰ってきてもええんやで」と提案する。講談の仕事も「なくなってもええ。最優先すべきはあなたや」とまで! これが求婚なのかどうか判然としなかったが、8月ごろから同居する家を探し始め、その行動が互いを結婚へと緩やかに向かわせた。
「結婚してください!」と土下座
愛のすみかが定まったのが10月末。かのんさんは12月に東京を引き揚げてついに同居がスタート。 あとはプロポーズだ。 今年1月11日、交際開始1周年の日を狙い、南歩さんは彼女が欲しがっていたチューリップの花束をこっそり持ち帰り、もう寝ようかという頃、いきなり1年ぶりの土下座に及ぶ。 「結婚してください!」 返答は「もちろん!」。 南歩さんが講談のワークショップを行う際に、かのんさんが参加者にアートメイクを施すなど、新たな世界も切り開く二人。思えば実に気持ちいい、アートのような2度の土下座だった。
「週刊新潮」2024年6月27日号 掲載
新潮社