米国連大使が南北軍事境界線を視察へ、日韓歴訪の一環
(ブルームバーグ): 米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は今月14日から20日に韓国と日本を歴訪する。韓国では南北軍事境界線のある非武装地帯(DMZ)を視察する予定。米高官によるDMZ訪問は2022年のハリス米副大統領以来となる。
米国連代表部のエバンス報道官はDMZ視察について、1週間にわたる日韓歴訪の一環だと説明した。今回の訪問は以前から計画されていたものだが、北朝鮮の核兵器開発を15年間監視してきた専門家パネルの任期延長を求める米国主導の安保理決議案にロシアが拒否権を発動した直後にトーマスグリーンフィールド大使がアジアを訪れることになる。
任期延長はかつては日常的に行われてきたが、ウクライナ戦争や、ロシアが北朝鮮からの武器弾薬を調達しているとの米国の指摘を巡り、安保理で米ロの対立が深まっている。
エバンス報道官によると、大使は非武装地帯で軍関係者から説明を受ける予定。韓国訪問中に脱北者を含む民間人にも会うという。大使は日本も訪問し、国連で共有する優先事項について当局者と議論するほか、北朝鮮に拉致された日本人の家族からも話を聞く予定。
原題:Biden’s Envoy to the UN Set to Visit Border With North Korea (1)(抜粋)
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Augusta Saraiva