「少しずつ形になってきた」上田綺世が好調の理由。フェイエノールトでの積み重ねをサッカー日本代表に還元する
在籍2年目のフェイエノールトで活かしたチャンス
サッカー日本代表は10日、FIFAワールドカップ26アジア最終予選でサウジアラビア代表と対戦する。9月の両試合に先発起用された上田綺世は、所属するフェイエノールトでエースのサンティアゴ・ヒメネスの負傷により出番が増え、直近のリーグ戦では3試合で2得点と結果を残している。 【画像】サッカー日本代表、サウジアラビア代表戦予想フォーメーションがこれだ! 上田は6日のリーグ戦を終えた直後にオランダを離れ、7日にサウジアラビア・ジッダに到着した。中東特有の暑さについて「慣れるしかない」と語る。サウジアラビアとのアウェイゲームで日本代表は3連敗中だが、「記録はあまり考える必要がないと思います」と言う。ワールドカップ予選で2連勝中の日本代表にとって、上田はこの2試合が予選の大きな山場になると認識しており、個人の記録よりも、チーム全体の勝利を重視する姿勢を見せた。 もちろん、上田に期待されているのはゴールだけではない。9月の中国代表戦とバーレーン代表戦では巧妙なポストワークから南野拓実や守田英正のゴールを演出している。「(所属)チームでの経験を代表でも出せている。少しずつ形になってきました」と話しており、フェイエノールトでの成長を代表にも還元できているようだ。 昨季からプレーするフェイエノールトでは結果を残せない苦しい時期もあったが、小さな成功体験を積み重ねながら、1つずつ課題を乗り越えている。「僕も自分の体とかチームメイトへの出し方、受け方、ポジショニングとかも色々考えながらやり続けて、少しずつできている段階なので、それが身についてきたかなという感覚はあります」と自信をのぞかせた。 (取材:加藤健一【サウジアラビア】、構成:編集部)
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