「当たり前に感謝」野球でまちを元気に!地域おこし軍団 門前高校野球部のいま
北陸放送
能登半島地震で被災した門前高校。 学校生活もままならない中、野球部のメンバーは被災地でのボランティア活動や自主トレーニングに励んでいます。 【写真を見る】「当たり前に感謝」野球でまちを元気に!地域おこし軍団 門前高校野球部のいま 野球で町を元気に!「地域おこし軍団」のいまを取材しました。 門前高校野球部2年・登稜真選手 「大きい地震で夜フラッシュバックして、なかなか寝られなかったりってことが多々あって…当たり前の生活というか、当たり前に学校に行けたり、ご飯を当たり前に食べられる、その当たり前のことにすごく感謝している。」 門前高校野球部2年の登稜真選手。 登さん 「1か月とちょっとぶり」 美容師の西さん 「坊主じゃなくていいんですか?坊主にする?」 登さん 「いや、おそらく春までには…」 美容師の西さん 「シーズン入りしたら」 登さん 「たぶん坊主にします」 1月1日の地震で被災した門前町道下の自宅は、応急危険度判定で3段階のうち最も危険度が高い「立ち入り危険」の赤紙が貼られていました。 登さん 「グローブがなくなって、いま友達から借りている。もうたぶん家入れないのでなかなか…」 母・智美さん 「崩れた家の中でグローブがないって言って探してて、見つけられなくて、野球どころじゃないしってあきらめてるというか、自分が3年になって大会までの期間も考えたら、たぶん無理だろうなという気持ちがあったんだと思う」 現在は、門前高校野球部OBでかほく市に住む兄・柊士郎さんの家に暮らす登さん親子。避難生活の中で、一度はあきらめた野球への思いが徐々に募ってきました。 ■募る野球への想い 母・登智美さん 「知り合いに“頑張れよ”ってバットをもらったりとか、アップシューズなくなったって言ったら兄がスニーカー買ってくれたりとかして、そういうのでやっぱりやりたいという気持ちがある。」 登さん 「いまは同級生みんなとまだ顔合わせできてないので、顔合わせてリフレッシュしたり、また門前球場で一緒に野球したいって思います。」 避難場所として一部を開放している門前高校では先月29日から午前中のみ授業が始まりましたが、登校できるのは全校生徒85人のうち、15人ほど。8割の生徒はリモートで授業を受けています。