はしか感染 国内で広がる可能性なぜ #みんなのギモン
■国内で感染広がる可能性
2023年の世界でのはしか感染者数は約30万人で前の年の1.8倍。アメリカの疾病対策センターによると、新型コロナウイルスの影響で、はしかワクチンの接種機会が減ったことで世界的に流行のリスクが高まっているといいます。 日本でも同様に新型コロナの流行の間、はしかワクチンが接種できていなかった人が一定数いるとみられ、はしかの感染者が増える可能性があります。 また、インバウンドに注力していることもあり、外国からの観光客数は今年1月には、去年1月と比べて約1.8倍に増えています。はしかが流行している国・地域からの流入も増えるとみられ、その分リスクは高まるといえます。
■どう防ぐ?
国立感染症研究所は「はしかウイルスの直径は100~250nmであり、飛沫核の状態で空中を浮遊し、それを吸い込むことで感染しますのでマスクでの予防は難しくなります。唯一の予防方法は、ワクチン接種によって免疫をあらかじめ獲得しておくことです」としています。 でも、「子どもの頃、はしかにかかったかもしれないし、あるいはワクチンを1回だけ接種したような・・・母子手帳も残っていなくて記憶が曖昧なんだけど」という方、多いのではないでしょうか。 そこで、感染症に詳しい「いとう王子神谷内科外科クリニック」の伊藤博道医師に聞きました。 伊藤博道医師 「はしかにかかった人は生涯の免疫ができています。でもワクチンを1回接種だと抗体がつくのは95%、さらに30年も経過すると免疫は低下してしまいます。なので2回接種した方がいいのです。自分に免疫があるかどうか不安な方は、抗体検査をうける方法があります」 はしかに特に気をつけるべき人は、どんな方々でしょうか? 伊藤博道医師 「基礎疾患があって重症化のリスクが高い方。骨髄移植などで免疫力が低い方です。また妊婦さんや妊娠を考えている方は、はしかにかかると流産、死産の確率を上げてしまうので注意が必要です」 インフルエンザや新型コロナウイルスの流行で感染症への意識が高まっていますが、はしかから身を守る備えも確認しておきたいところです。 ●あなたの身の回りの怒りやギモンをお寄せください。 お寄せいただいた情報をもとに日本テレビ報道局が調査・取材します。 #みんなのギモン https://www.ntv.co.jp/provideinformation/houdou.html