【宝塚記念/トレセン発】皐月賞馬ソールオリエンスが1年2か月ぶりの勝利へ 手塚調教師は待機策を示唆 「そこそこの道悪なら大丈夫」
[GⅠ宝塚記念=2024年6月23日(日曜)3歳上、京都競馬場・芝外2200メートル] 復活を期す昨年の皐月賞馬ソールオリエンス(牡4・手塚)は21日、馬場開門の午前6時に美浦南馬場に登場。まずは角馬場で入念にダクを踏んでウオーミングアップ。その後、南Bコース(ダート)に正面から入りキャンター17~18秒台のキャンター1周メニューを消化し、前々日調整を締めくくった。 「今朝は微調整といったところ。気配は変わらないですね。ずっといい状態をキープしています」と手塚調教師は愛馬のコンディションに胸を張る。木曜に発表された馬体重は前走時からプラス4キロの460キロ。「もう少しあるかと思ったんですけどね。ただ阪神の前走(大阪杯7着)は渋滞もあり大きく(マイナス10キロ)減らしましたが、菊花賞の時(プラス4キロ)は問題なかったですから。美浦からの輸送時間は京都のほうが短いですし、出張馬房の環境も阪神より良いので」と〝淀〟で行われる夏のグランプリを歓迎する。 皐月賞後は勝利から遠ざかっているが、指揮官が歓迎する、もう一つのプラス要素が〝頭数〟だ。ダービー(2着)から前走・大阪杯までの直近6走は15~18頭立ての多頭数だった。ブリンカーを外す今回は「鞍上(横山武)もリズム重視で臨むでしょうし、前に行くことはないでしょう」と指揮官は待機策を示唆。そうなると13頭立ての今回は「インを突くにせよ、外を回るにせよ頭数が落ち着いたことでレースはしやすい」と余すことなく末脚を発揮する環境が整う。気になる空模様に関しても「レースまで降り続けて〝ドボドボ〟になるとブローザホーンの方がうまいかも。ただ、そこそこの道悪なら大丈夫でしょう」なら1年2か月ぶりの先頭ゴールインも現実味を帯びてくる。
東スポ競馬編集部