身柄交換の誤報で記者解雇 ブルームバーグ通信
【モスクワ共同】ブルームバーグ通信は6日までに、ロシアと米国などが1日に実施した大規模な身柄交換で、ロシアでスパイ罪に問われ収監中だった米紙ウォールストリート・ジャーナルのゲルシコビッチ記者らの解放に関し、不正確な報道をしたとしてホワイトハウス担当の記者を解雇した。同紙など米メディアが報じた。 ブルームバーグは米東部時間1日午前7時41分にゲルシコビッチ氏らの解放を報じたが、その時点ではトルコの首都アンカラに向かう途中で、同氏らはロシアの拘束下にあった。ブルームバーグはその後、記事配信時には解放されていなかったとして記事を訂正した。 ブルームバーグのミクルスウェイト編集主幹は社内向けに、問題の記事は「身柄交換の合意を脅威にさらす可能性があった」と指摘。さらに「記事が幸いにも何の影響も与えずに済んだとしても、編集基準に対する明白な違反があった」と説明した。 一方、解雇された記者はX(旧ツイッター)に「記事を報じる際に編集者と手を携えて編集基準を順守した」と投稿した。