「死んだほうがラクなんじゃないかと…」ヨネスケが明かした「老年期うつ」65歳以上は注意したい兆候と認知症との違い
ヨネスケさんと専門家が、「老年期うつ」の症状と周囲が気をつけるべきポイントを語りました。 【写真】この記事の解説画像を見る 女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。 今回は、コロナ禍を機に老年期うつになったというヨネスケさん(76)と、金町駅前脳神経内科の内野勝行先生がスタジオに生出演。「老年期うつとの向き合い方」というテーマでMCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さんと語り合いました。
<span style="mso-fareast-font-family: 游明朝; mso-fareast-theme-font: minor-latin; mso-bidi-font-family: Arial; color: #212121;">コロナ禍で寄席が閉まり高座に上がれなくなったヨネスケ「死んだほうがラクなんじゃないかと…」<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></span>
コロナ禍で寄席が閉まって仕事がなくなり、外食にも行けなくなったことで生活がガラリと変わってしまったヨネスケさん。誰とも話すことができずに気持ちが落ち込んでいき、「生きていてもしょうがないという気持ちになって、自殺も考えた」といいます。 竹山さんが「落語家にとって高座に上がれないのは一番つらいこと」と寄り添うと、ヨネスケさんは「365日やっていたことが、急になくなった。(コロナ禍が)いつまで続くかもわからなかったし、死んだほうがラクなんじゃないかと思ってしまった」と打ち明けました。 飲食店などの規制が緩和されたときに訪れた居酒屋の女将さんから、「目がトロンとしていておかしいですよ」と指摘されたのを機に病院に行ったことで、「老年期うつ」だと判明したといいます。
「理解力や判断力の低下」など「認知症」と症状が似た「老年期うつ」、どう見分けたらいい?
内野先生によると、65歳以上の人がかかる「老年期うつ」は、老化に対する不安からくるネガティブ思考が要因となる「心理的要因」と、身体機能の低下からくる「身体的要因」が主な原因だといいます。 「不安を感じたときに分泌される『アドレナリン』や、満足感を感じたときに出る『ドーパミン』をコントロールする『セロトニン』という神経伝達物質が老化によって減少し、不安などをコントロールすることができなくなる」と、その背景を語った内野先生。 「老年期うつ」になると、睡眠不足や食欲不振に陥ったり、理解力や判断力が低下したり、やる気が出なくなったりして、「普通にできていたことができない」ことへの焦りで悪循環が起こることも多いのだといいます。 症状が認知症と似ていて、周囲の人に間違えられることが多いという「老年期うつ」。内野先生は「認知症だと人に言いたくなくて隠してしまい、悪化するケースも多いし、認知症の治療はうつの治療にはならないので進行してしまうこともある」と訴えました。 「老年期うつ」と「認知症」の大きな違いは、「気分障害」か「記憶障害」かということ。同じ食欲不振でも、「食事をしたくない、食欲がわかないと悩む」のは「老年期うつ」の症状で、「食欲がないことや食べたことを忘れてしまう」のが「認知症」なのだそうです。 「『わからない』ことを『わからない』と思えるのは『老年期うつ』。『認知症』は『わからない』ことがわからない」と語った内野先生に、ヨネスケさんは「眠れないことが『わかる』から睡眠導入剤を飲んだりするんだけど、それでも眠れないとどんどんマイナス思考になって、『仕事がないけど大丈夫かな?』などと悶々としてしまった」と告白しました。