パイレーツ25歳が圧巻の打球連発 大谷翔平超えの打球速度今季最速194キロ、196キロ!
◆米大リーグ パイレーツ―ジャイアンツ(21日・米ペンシルベニア州ピッツバーグ=PNCパーク) パイレーツのオニール・クルーズ遊撃手(25)が21日(日本時間22日)、本拠地・ジャイアンツ戦に「3番・遊撃」でスタメン出場し、打球速度が今季のメジャー全体で最速となる121・5マイル(約195・5キロ)をマークした。 圧巻の打球を連発した。初回2死走者なしの1打席目。カウント1―1から、ジャイアンツ先発右腕・ウェブの低めのチェンジアップを捉えると、鋭い打球は右翼方向へ飛んでいった。打球は右翼ファウルゾーンのフェンスにあたって右翼手方向に跳ね返ったため、長打にはならず単打に。打球速度120・4マイル(約193・8キロ)は、4月27日(同28日)にドジャース・大谷翔平投手(29)がマークした119・2マイル(約191・8キロ)を超えて、今季のメジャー全体で最速だ。 さらにこれだけでは止まらなかった。9回2死一、三塁では、再び救援右腕の100・3マイル(約161・4キロ)カットボールを強振すると、右翼へ放った適時二塁打で、打球速度は121・5マイル(約195・5キロ)だった。MLB公式サイトのS・ラングス記者によると1試合に2本、打球速度120マイル(約193・1キロ)以上の打球を放ったのは史上初の快挙だという。 ドミニカ共和国出身のクルーズは、2015年にドジャース入り。メジャーに昇格することなく17年にトレードでパイレーツに移籍した。21年にメジャーデビューし、22年途中から遊撃のレギュラーに定着。飛躍が期待された昨季は、開幕直後に左足首を骨折してわずか9試合の出場に終わった。今季はこの日の試合開始前の時点で46試合に出場して7本塁打、18打点、打率2割5分。身長201センチの大型遊撃手として高い期待をかけられている。 22年には、15年のスタットキャスト導入後最速となる打球速度122・4マイル(197・0キロ)をマークしたパワーも持っている。
報知新聞社