RIZIN初勝利を目指す新井丈

「RIZIN.48」（9月29日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ）の前々日インタビューが9月27日、都内で開催された。 　RIZINには2戦目の参戦となる修斗の世界ストロー級とフライ級の同時2階級制覇王者の新井丈（和術慧舟會HEARTS）が「受け切ったうえでKO勝ちする」と激闘でのRIZIN初勝利を約束した。 　新井は昨年大晦日以来の参戦でエンカジムーロ・ズールー（南アフリカ共和国／CIT Performance Institute）と対戦する。ズールーは南アフリカのEFCでバンタム級とフライ級の2階級王者に君臨している。 　新井は前戦ではヒロヤにTKO負けを喫した。今回はそこからの強化ポイントとして「フライ級にアジャストしたフィジカル作り」を挙げ「体重ふやすところに特化して準備してきた」と語る。 　ズールーについては「今まで戦った選手の中で一番手足が長い。フィジカルも強い。自分は中に入って被弾しながらも打ち合うスタイルなので、そこにいくまでがより大変になるのかなと思っている」とそのフィジカルに警戒。それでいながら試合については「自分がやることはずっと変わっていない。今後も変わらず新井丈のスタイルを貫く。試合展開は相手次第。相手が打撃でくるのか組み技でくるのか。最終的には相手のいい攻撃を受け切ったうえで俺がKO勝ちしてると思う」と真っ向から打ち合うつもり。 　ズールーはバンタム級でもベルトを持つとあって、当日は大きな対格差が生まれる可能性もあるが「自分は逃げる練習はしてないんで、結局、真っ向勝負しかできない」と激しい打撃戦は覚悟の上という姿勢を見せた。 　今回の試合のテーマについては会見等で「JO IS BACK」を掲げているのだが、この日も「大晦日にRIZINでいろんなもの失った。払拭するべく帰ってきた。“強い新井丈が帰ってきた”とみんなに思わせるのがテーマ」と繰り返す。そして「あの挑戦をしたからこそ、たくさんの人に知ってもらえて、新たに応援してくれる人も増えた。それも含めてこの試合にかかっている。その期待を裏切るのか何倍にしてパワーを返せるのか。自分は人にパワー与えたくてやっている。SNSはダイレクトに返ってくる。それをパワーにして糧にして練習も頑張れている」などと語った。