バイデン大統領「民主主義が危機にさらされている」-Dデー式典演説
(ブルームバーグ): バイデン米大統領は6日、第2次世界大戦中のノルマンディー上陸作戦(Dデー)80周年を記念するフランスでの式典で演説し、ロシアのプーチン大統領とトランプ前米大統領を念頭に民主主義への脅威を警告した。
バイデン大統領は両氏を名指しはしなかったが、権威主義に対する米国の偉大な勝利を記念するこの式典を、ロシアの侵攻と戦うウクライナの現状に重ねた。民主守護を守るために北大西洋条約機構(NATO)のような同盟関係に基づく組織が重要だとも訴えた。
バイデン氏は「第2次世界大戦の終結以降いずれの時点よりも、民主主義が世界中で危機にさらされている。そういう時代に、われわれは生きている」と述べた。
米国が同盟国と構築するNATOのような組織は自由を守るために不可欠だとして、同盟関係の重要性を主張。「80年前、孤立主義は答えではなかった。現代においてもそれは答えではない」と語った。トランプ氏はNATOを繰り返し批判している。
バイデン大統領はフランス滞在中にウクライナのゼレンスキー大統領と会談する予定。
原題:Biden Says Democracy at Risk in Ukraine Fight as He Marks D-Day(抜粋)
--取材協力:Skylar Woodhouse、Joe Mathieu、Kailey Leinz、Matt Shirley、Samy Adghirni、Josh Wingrove、James Regan.
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Jordan Fabian, Michelle Jamrisko