小池知事、要請緩和は「2週間を目安に段階的に」 施設を「3つのステップ」に分類
東京都の小池百合子知事は15日、記者会見し、新型コロナウイルスのまん延により都民や都内の事業者に対して行っている自粛要請などを緩和していく上での進め方を説明した。過去のクラスター発生の有無などを勘案しながら4段階のステップを設定し、感染状況の指標(陽性者数、感染経路不明者の比率など)が基準値を下回れば1段ずつステップを進めるという。 また、今回示したのはあくまで「骨格」であり、今後「区市町村、経済団体の方の意見を聞きながら、肉付けして来週中にはロードマップを公表する」と述べた。
3つのステップ
小池知事は、4つのステップのうち、15日現在は「ステップ0だ」と説明。そして、一定の基準値を下回ったらステップ1、2、3へと移行していくという。ステップの移行については「2週間単位を目安に状況を見て段階的に決める。施設を開く際にはソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保、そのための入場制限、施設営業時間の制限を前提とする」と説明した。 3つのステップは以下の通り。 【ステップ1】 都民の文化的な生活を維持する上で必要性が高い施設で休業要請を緩和。例えば、博物館、美術館、図書館など。 【ステップ2】 クラスターが起きたことがなく、3つの密が重なりにくい施設を緩和。例えば、劇場や飲食店の営業時間短縮の緩和など 【ステップ3】 過去にクラスターが発生したことがある施設、あるいは感染リスクが高い施設を除いて休業要請を緩和する。 小池知事は、施設が営業を再開した後について、「開いたはいいが、またクラスターが出てしまうことがないよう衛生的な配慮をしていただきたい」とくぎを刺した。