伊賀の伝統忍者集団「黒党」が捕り物縄術や鎖鎌を使った殺陣を披露…服部一族の祭典
三重県伊賀市一之宮の敢国神社で23日、五穀豊穣(ほうじょう)に感謝する新嘗祭(にいなめさい)と、伊賀の豪族だった服部一族の祭典「黒党(くろんど)まつり」が開かれ、伝統忍者集団・黒党が忍術演武を奉納した。 【写真】華麗な殺陣で人気「くノ一・未央」が寿引退…伊賀忍者特殊軍団・阿修羅で初の女性
拝殿で新嘗祭の神事が行われた後、境内で黒党メンバー6人が演武を披露。敵を動けなくする捕り縄術や、鎖鎌を使った殺陣を、迫力たっぷりに演じた。初めて見物した県立伊賀白鳳高校3年生(18)は「色んな忍術が見られて面白かった。伊賀忍者の歴史の深さを実感した」と話した。
黒党まつりは、伊賀忍者の始祖と伝わる平安末期の武将・服部家長の一族の私的な祭りが起源とされる。戦国時代に途絶えたが、1995年、約450年ぶりに復興され、毎年行われている。黒党代表の黒井宏光さん(64)は「寒いなか大勢の人が集まり、演武を見てもらえてよかった」と話した。