リヤカーで日本一周ごみ拾いの旅 辿り着いた本土最西端の地・長崎 各地の出会いが原動力に
ソーラーパネルも 相棒はリヤカー
手軽に荷物を運ぼうと旅の相方に選んだのがリヤカーだった。 リヤカーを引くのは藪根さん、ごみ拾いは晃子さんと役割分担をしながら旅をしている。相棒のリヤカーは装備が充実している。空き缶などを分別できるごみ箱や携帯電話の充電に欠かせないソーラーパネルも。 お気に入りはお手製の車両ナンバーだ。「R530」には“リヤカーゴミゼロ”との意味が込められている。 リヤカーを相棒に続けてきた日本一周の旅の途中には、道すがら声をかけてくれる多くの人との出会いと感謝の言葉があった。 藪根頌己さん:応援してくれる方が圧倒的に増えた、ただ旅をしているだけだったら自分がしたいことをしているので自己満足だが、ごみ拾いをすることによってほかの人が感動したよという言葉を言ってくれるのは僕たちとしてもうれしい 福本晃子さん:旅に出てから(ごみを)拾い始めて、本当にこんなにごみがあるんだなと痛感している
集めたごみの総重量は6400キロ
道中で集めたごみは自治体で処分してもらっており、この日はごみ袋6袋分を引き渡した。 これまで拾ったごみの総重量は6400キロを超えているという。 「僕たちは左側車線しか拾えていなくて、後は届かないものも結構ある」と話す藪根さんに、佐世保市環境部 草野治郎課長は、「私たち地元が拾わないといけないものをありがとうございます」と感謝していた。 2人はこれまで旅の様子を毎日SNSで発信しており、今では行く先々で応援に駆けつけてくれる人も出てきた。炎天下だったこの日も、冷たい飲み物やアイスといった嬉しい差し入れが。 差し入れた住民も「自分には全然できないことなのですごい。若くて好奇心がある」と感心している様子だった。
東西南北を制覇!目指すは
藪根さんが全国で唯一来たことがなかった長崎県の旅も終盤だ。 訪れたのは佐世保市の神崎鼻公園。本土最西端の地だ。この日2人は、旅の目的の一つだった本土の東西南北の最先端を全制覇した。 藪根さんは、「出発する前から長崎の坂は大変と想定してきたが、案の定大変だった。トップ3に入るしんどさだった。長崎で食べた数々の地元料理。思い出がたくさんできたのも全て出会った人のおかげ。この旅じゃなかったら知ることができなかったことが色々あるので、本当に感謝が大きい」と旅への思いを語った。 また、晃子さんも「歩き旅がこんなに出会いが多いと思っていなかったので、出発してから自分たちがやりたくてやっていることを『元気もらったよ』『感動したよ』と、涙を流してくれる人もいて、旅に出てよかった」と満足げだった。 長崎に到着した今、これから目指すのはスタートでありゴールでもある兵庫県西脇市。各地の出会いを原動力に2人の旅はまだまだ続く。 (テレビ長崎)
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