28日から年始にかけて東海道・山陽新幹線「のぞみ」が、全席指定席での運行となりました。一方、空の便では国内の航空会社がストライキを行っています。帰省ラッシュに影響はあるのでしょうか。 ◇ 東京駅では帰省ラッシュが始まりました。 ――楽しみにしていることは 名古屋に帰省（8） 「おじいちゃんとおばあちゃんと会えること。あやとりして遊ぶ」 大阪に帰省（20代） 「こたつでビール飲んで」 新幹線に乗る人の多くが、28日は― 大阪に帰省（20代） 「指定席で」 大阪に帰省（30代） 「指定席は取るようにしてました」 28日から東海道・山陽新幹線の「のぞみ」は全席指定席での運行が始まりました。JR東海によると、東海道新幹線の下りの混雑のピークは29日ですが、28日も指定席はほぼ満席。 これまで自由席を利用していたという人からも次のような声が聞かれました。 大阪に旅行する人（20代） 「早く来て並ばなくても、確実に座れるので楽でありがたい」 一方で、自由席がある「ひかり」には長蛇の列ができていました。 ただ、快適さと引き換えに、料金が上がります。 新大阪まで帰省（20代） 「単純にお金の話になっちゃうんですけど、料金が上がっちゃう」 自由席と指定席では、東京・新大阪間だと1050円差（繁忙期・特急料金）と、年末には少し痛い出費になります。 名古屋に帰省（40代） 「いま、いろいろ高い。インフレしてるので、厳しいところはあります」 そう話したお父さんは3人家族。いままで、自由席だと「2人しか座れないこともありました。悲しい」と話します。でも、この日は「3人横で並べるので、それが1番いいかな」ということです。 「のぞみ」の全席指定席化は2024年1月4日までで、今後はゴールデンウイークやお盆の時期にも実施されます。 ◇ この年末年始、新幹線だけではなく、空の便でも注意が必要です。 ジェットスター・ジャパンの労働組合は、未払い賃金の支払いなどを求めるストライキを行っていて、これまでに複数の欠航便が出ています。成田空港でも不安の声が聞かれました。 福岡に帰省（28日午後） 「飛ばなかったら、新幹線もたぶんいっぱいなので困ります」 28日の欠航便はありませんが、労働組合側によると、27日時点でストライキは来月7日までの予定です。そのため、5日に東京に戻る人は… 福岡に帰省（28日午後） 「帰りの便、飛ぶように祈っときたいです」 29日は乗務員ら36人がストライキを行う予定のため、欠航便が出るおそれも。ジェットスター・ジャパンは代わりの要員を確保するなどして運航できるよう努めるとしています。 ◇ 今年も残すところあと3日。気になる年末年始のお天気ですが、実は大みそかは全国的に雨予報。この天気に、気もそぞろなのが… 王子狐の行列の会 大井秀昭代表（東京・北区、28日） 「雨になれば中止ということで、本当に願いはお天気だけ」 東京・北区の王子稲荷神社では毎年、大みそかに年越し恒例行事「狐の行列」を開催。キツネに仮装して街を練り歩く行事です。 新型コロナウイルスの影響で中止が続き、今年は4年ぶりですが、大井代表は「雨が降ったら衣装が全部だめになるので、それだけは困るんだよね」と話します。ただ、午後には雨が上がる予報のため、開催予定で準備しているということです。 元日は関東から九州の太平洋側は晴れて、初日の出も見える予想。三が日は西日本や東日本で最高気温が10℃以上まで上がり、寒さが和らぐ新年となりそうです。