8年前に他界した父...もしかして、私を見てる?【人生の午後に詠む短歌 #ごごたん】
いま、巷で「短歌」ブームが起きているのをご存知でしょうか? ミモレでは、ミドルエイジ女性読者から「人生の午後に詠む短歌」を募集中。女性たちの短歌を紹介していきます。
忘れていた、咲かずの沈丁花が...
寂しさに 曇る目を射る その白は 我を見守る 懐かしき人 作者/ ゆみさん(50代) 解説: 20年以上前に我が家を建てた時、父が実家の庭から移植してくれた沈丁花。 赤と白の2色を並べて植えてくれたのに白の方が数年で咲かなくなり、白い沈丁花の事も忘れかけていたこの春、隣家との垣根を越えて伸びている白い花を発見! 8年前に他界した父が、最近元気のない私を励ましに降りてきてくれたように思いました。 『人生の午後を詠む短歌 #ごごたん』 とは? 何気ない日常の気づきや、ちょっと笑える瞬間、切ない気持ち……などを5・7・5・7・7の5句31音の歌体で表現する。短歌とは、古くは万葉集の時代から使われてきた一種の自己表現です。 特に、さまざまな人生経験を重ねてきた女性たちの歌には多くの共感の声が寄せられ、また生き方を見つめるヒントがたくさん詰まっていると話題を呼んでいます。