腸内環境を整え、アンチエイジングにもなる「老けないおやつ」は?「太りにくいおやつ」との違いも
◆「カロリー」と「糖質量」 おやつを選ぶ上で全般的に注意したい点が三つある。 まずは「カロリー」だ。 厚生労働省などの食事バランスガイドによると、大人の間食の適量は一日200kcalほどとされているので、あまりにオーバーしてしまうと肥満につながる。 太りたくない人は、下の「太りにくいおやつベスト5」を参照して、ゼリーや寒天など水分を多く含むおやつを選ぶといいだろう。 次に「糖質量」にも気を配りたい。 そもそもおやつが欲しい時は少なからず空腹を感じているので、砂糖などの糖質類を多く含むほど血糖値が急上昇する。 血糖値の急激な変化が起きると血管に負担がかかって中身から老けてしまうので、糖質が多く含まれるおやつは要注意だ。 よくわからない時はシンプルに、目の前のおやつは糖質が多いか、それ以外の栄養素が多いかで判断してもいい。
◆老化を促進する悪玉物質「AGE」 例えば「肉まん」と「あんまん」なら、肉まんはタンパク質が、あんまんはあんこ=砂糖(糖質)が多く含まれるので、空腹なら断然「肉まん」が良い。 そして三つめの注意点として、老化を促進する悪玉物質「AGE」が多量に含まれていないか。もちろんこれは数値では表せないため、調理法で想像するしかない。 望月氏がこう説明する。 「食品に含まれるタンパク質が糖質と結びついて劣化する反応を『糖化』といい、その時、AGEという悪玉物質が発生するわけです。調理過程で生まれる場合、ホットケーキなどのこんがり焼き色がついたもの、フレンチトーストやカラメルソースをかけて焼いたもの、カステラの茶色のざらめ部分にはAGEが多く含まれていると考えられます」 ほかにも格子状のワッフルの焼き目、どら焼きや今川焼きの皮など……簡単にいえば「加熱していないもの」「茶色くないもの」を選べばいい。 同じチーズケーキでも「レアチーズケーキ」と比べて、焼く「ベイクドチーズケーキ」はAGEが多い。 みたらし団子と草団子を比較すれば、草団子のほうが圧倒的に糖化していない。みたらしの茶色の部分はすでに糖化していて、AGEを多く含んでいるのだ。 ※本稿は、『老けない最強食』(文藝春秋)の一部を再編集したものです。
笹井恵里子