東京都が働きたい高齢者を応援! セミナーや職業体験も…
働きたい高齢者を東京都が応援する取り組みが始まっています。7年目となる今年は500人以上が応募するという盛況ぶりで、セミナーの開講初日には特別講演のほか、ファミリーレストランの料理の盛り付け体験も行われました。 この日、東京・新宿の会場に集まった人たちの目的は、再就職を目指す高齢者向けのセミナー『東京セカンドキャリア塾』への参加です。一度仕事からリタイアしたものの、再び働き口を求める高齢者をサポートするこの取り組みは、東京都が始めた事業です。 7年目となる今年は500人以上から応募があり、選抜されたおよそ150人の高齢者が参加しました。会場では東京都の小池知事(72)からの「人生100年時代です。60代、70代は長い人生を折り返したばかり。来年の春、この塾を卒業した皆さんが次のキャリアに進まれ、新しいステージで輝き続けられることを期待しています」というビデオメッセージも流されました。 参加する65歳の女性は「時間がたくさんあるので、少しでも世の中のお役に立てればという思い」、70歳の男性は「70歳を超えているのでなかなか良い仕事にあずかれない。見聞を広げて自分にできる仕事あればと思い参加した」、70歳の女性は「働かずに人との関わりが減ってしまうのはとても残念。そこを新しく開拓していきたい」と意気込みを語りました。 さらに会場内には職業体験のコーナーも設けられました。ファミレスチェーンを運営する「すかいらーく」が行うのは、店で提供する料理の盛り付けを体験するというものです。短い時間でいかにきれいに盛り付けられるかを参加者同士で競い合いました。体験した72歳の女性は「時間のない中、店の人がやっているんだなというのを感じながらやってみた」と、職業体験の感想を話しました。そして「若い人に自分が苦労してやってきたことを継承できたらいいなという部分もある」と話していました。 東京都産業労働局・雇用就業部の担当者は「働きたいと考えているシニアはどんどん増えている現状にある。シニアの働きたいという気持ち一人一人の思いに対し、都として後押しをしていきたい」と話しています。