ミクシィの株価に大きく影響 「モンスト」の実力とは?
ミクシィの提供するiOS向けゲームアプリ「モンスターストライク(モンスト)」が話題を集めています。そのインストール数は、9月27日の配信開始からわずか2ヶ月で30万を突破し、12月9日には40万を達成するという破竹の勢いです。このヒットを受けてか、ミクシィの株価は5日連続でストップ高を記録。しかしその後、株価は大きく下落しました。それでは今回の株価変動と、きっかけを作ったモンストが持つ人気の秘密を見てみましょう。
ミクシィの株価を動かした注目のゲームアプリ「モンスト」
ミクシィは、11月8日に決算発表を行いました。これによるとの連結業績(4月1日~9月30日)は、売上高が39億7900万円、営業損益が3億9800万円の赤字、純損益が13億5200万円の赤字でした。要因としては、かつて収益の柱であったSNS「mixi」に関する広告事業の落ち込みや、ゲーム事業の課金収入減少などが挙げられます。 しかし、ここにきてミクシィの株価が一気に高騰します。モンスト人気の高まりを受けてか、10取引日連続上昇、12月6日から12月10日まではなんと5日連続でストップ高を記録。これはかつて、iOS/Android/Kindle Fire用ゲームアプリ「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」の人気によりガンホー・オンライン・エンターテイメントの株価が上昇した状況と近いものがあります。巷では“第2のパズドラ”と噂されているだけに、株価への注目度も高かったようです。 ただし、この高騰はそこまで長く続くものではありませんでした。12月11日にゴールドマン・サックス証券が投資判断を「中立」から「売り」へと引き下げたことから、それまで好調に推移していたミクシィ株の売り注文が殺到。同日から一転して3日連続のストップ安まで急落したのです。中にはモンストに対する過剰な業績期待という声も聞かれますが、それだけ話題性のあるタイトルなのは事実。12月15日に提供を開始した Android版の事前登録者数も、あっという間に上限の3万人まで到達していました。